血まみれ昼下がり「ここなに?」
「知るか!俺に聞くんじゃねぇよ。」
殴り合いの喧嘩をして、その疲れと相手への不満で食事もとらずに眠った夜。ふと目を覚ましたエッドとトードは自分達の寝そべっていた二つのベッド以外には扉しか見当たらない真っ白な部屋にいた。仲違い中の相手と二人きりで理解しがたい状況に放り出され、お互い不機嫌にやりとりをしていると急に頭の上に何かが落ちてきて始まりかけの言い合いが止まる。
「っんだよこれ!」
「なんだこれ……は?『お互いの嫌いな所を言わないと出られない部屋』?こんなのすぐ出られるだろ。まずエッドは短気ですぐ手が出るし、自分の事しか考えてねぇし、俺にベーコン分けてくれねぇし意味わかんねぇイタズラばっっかするしほんとクソ野郎で嫌い。」
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