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    黄月ナイチ

    @71_jky

    主にdtn(腐)、記載が無ければジュンサ

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    POIPOI 88

    黄月ナイチ

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    3-2ある程度以上の術士にとっては「魔法を使う」のは歩く、話す、匙を使う、などの動作とさほど変わらない感覚である。より大きな現象を起こそうとする場合には、より早く走ろうとする、より大声で歌おうとする、などの努力性に類似することはあるが。
    その観点で言えばジュンボにとっては"身体の内側で"魔力を操作するのが親しい。保有する魔力の総量はともかく効率的な出力が可能であることと鍛錬によって身につけた体術を組み合わせることで得たのが極めて優れた近接戦闘能力である。
    しかし、それ故にというべきか、空間や他者に作用する魔法については適正がない。それはこれまでに散々に身に染みて自覚のある事実である。
    右手から発する療術の光がじんわりと温かいことに目をつけて、自らが発する"熱"に意識をやる。その柔らかな熱自体は無意識のものでしかないため、自身の身体のどこかを治そうという意図を捨て、その熱をひたすらに上昇させる想像を持ってみる。
    熱は内側に籠もっていく一方で、如何様にも肌の外に切り離すことはできない。また、せいぜいが"温かい"レベルであり、発火の条件である"高熱"というにはまったく頼りないものだ。
    (体温を超えるのは難しいか)
    当然といえば当然である。
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