抱かない白石「なぁ財前。俺な、切原クンはやっぱ本物の天使やと思うねん」
誰もが認める美貌の持ち主、白石蔵之介は恍惚とした表情で呟いた。
「部長、ほんまにキモいんで俺の半径3メートル以内に近づかんでもらってええですか?」
「なんや冷たいな。だってあんな可愛らしい子見たことないやろ?」
そういうと白石は高校生と練習試合をしている切原に視線を向ける。
それはもう視姦と言っても過言でないほどに鋭く熱い眼差しで。
「はぁ。うちの近所の眼科紹介しましょうか?」
「いやいらんわ。財前こそ眼科行った方がええんとちゃう?」
なんやこの人、腹立つな。
確かに切原のルックスは悪くないし可愛らしい顔立ちをしてるのもわかる。死んでも口にしたくないけど。
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