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    リク@マイペース

    @em_up6

    ※無断転載&無断使用&AI学習禁止※
    好きな時に好きなのだけ描きたい。
    お絵かき帳で絵日記帳で漫画や小説も載せてます。
    キャラ崩壊系とかギャグ系とかほのぼの系が好き。他にも好きなのあったり。

    ↓好きカプや好きキャラ↓
    DQ11(グレシル/主シル/カミュシル/シルビア受固定/にょビア受固定)
    アルラス(コルネイユ、ヴァローナ、漆黒オウィ他)
    幻水(ルク坊、主坊、坊ちゃん受固定、にょぼ受固定)
    スタレ(今の所列車組、ギャグ系)
    その他色々(Pixivに記載)。

    ジャンル雑多になってきてる気がする…。攻受逆転は好みではありません…汗。守備範囲はジャンルによって変わります。
    ゲーム寄りX垢かここかブルスカか翡翠singかくるっぷによくいます。

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    リク@マイペース

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    書きかけ

    ##DQ11

    勇者視点の主シルの続きでグレシル勇者視点の主シルの続きでグレシル
    序盤で会っていたら設定/グレシルでグレ→シル/バレてないけど段々疑っていき……?的な

    「んー…どうしましょう?」
    偶然見つけた村に泊まれたらラッキー!って思っていたけど……流石にダメだったわ……。明るい時だったら良かったのかもしれないけど、もう言っても仕方がないわよね……。
    村人ちゃん達……特に坊やの方はとても名残惜しそうだったけど……あの子がこの村を出て旅をする事があれば、また会うことがあるんじゃないかしらん♡
    さ、終わったことを振り返るのは終わりにして……今はこれから先のことをきめなくちゃ。
    「向こうは……デルカダールよね」
    村へと続く道からずーーっと続く先に見えるし……ほぼ一本道で良いんじゃないかしら?
    この時間でも門は開いてると思うから、町には入れたはず……。もしダメだったらもう野宿するしかないわ……ハァ……。
    「美味しいお食事と暖かいお風呂入って……フカフカのお布団に包まれて眠りたいわ」
    弱々しくなっていく乙女心に気付き、両手で撫でながらそっと寄り添った。こんな状況だと気弱になっちゃうのも……しょうがないんですもの。
    「どうかお宿にあり付けますように……!」

    ◾️

    「む……」
    こちらへ近付く影に注意を払い、少しでも不審な動きをすれば斬り捨てる事が出来る様兵士に目を配る。明かりで見える範囲に着いた刹那、それが人であるとわかり少々気を緩める。しかし盗人の類でないと確証を得るまでは油断はせず。
    「あら?」
    「何者だ」
    「……アタシは旅芸人でシルビアって言うの♡」
    「えっ!?シルビアってあのシルビアさん!?」
    「アタシの事知ってるの? 嬉しいわ♡」
    兵士の1人が興奮した様子でシルビアと呼ばれた人間に近付く。それを皮切りに次々に近付き、あっという間に大所帯へ。この騒ぎで本来の目的を達成出来ないとなると、ここにいる意味が無くなってしまう。
    「……下がれ」
    「失礼しました!」
    「んもぅ……び、びっくりしたわ……」
    「部下が失礼をした。すまない」
    「いいえ、大丈夫よん♡」
    「……!」
    灯に照らされる人物は、屈託のない花の如く満面の笑みを見せる。服装のせいで線がわかりにくいが、俺には及ばないものの程良くしなやかな筋肉が付いているのは間違いないだろう。背丈も良い方だ。初対面の人間をマジマジと見つめるのは良いとは言えんが……何故だか気になってしまった。
    しかしそれ以上に……綺麗で美しい顔だ。中性的な造形美とでも言うのだろうか。男であり女でもある……何とも言い難いな。
    「すまんが」
    「何かしら?」
    「お前は男なのか、女なのか」
    「「「「「シ、シルビアさん向かって……!! ノンデリ過ぎますって!!」」」」」
    「まぁ!失礼なお人ね!アタシは乙女なの!!」
    「そ、そうかすまない……」
    「ひどい人!」
    「すまん……」
    傷付けるつもりは無かったのだが……やってしまった。彼女……の輝いていた瞳を曇らせてしまった自分に怒りが込み上げる。しかし今はすべき事があった。
    「ここで休んでいてくれ」
    「アタシは怪しいから中に入っちゃダメってこと?」
    「違う。今から見回りに行くのだ。終わるまでは門を開ける事は出来ん」
    「……そう」
    「詫びは必ずしよう。待っていてくれ」
    「わかったわ、ここで貴方の帰りを待つわね♡」
    「……うむ」
    俺の帰りを待つ、か。……これ程美しい男……乙女だったな、とにかくこの美しい者に別の意味で言われてみたいものだ。そうだな……伴侶のように……待て、俺は今を考えた? 男に興味など当然だが一切無い。が……この人間は別だ。そう思わせる程の……内面の美しさや性別問わず人を惹き付ける何かがある。まるでアイツのようだ。
    ……久々に思い出したな。性別や地位など関係無く、俺は奴へ好意を持ち、抱きたいと泣かせたいと想いを募らせていた。物腰柔らかく生真面目だが明るく、誰にでも優しく男も女も関係なく魅力し中性的な美しさを持つ……ゴリアテへ。
    「感傷に浸る暇はない。今は目の前の事に集中せねば」
    奴はもう、いないのだ。何も知らせずに勝手にいなくなり、正式に始まる前から失恋という形で終わりを迎えた。この事実を思い出し舞い上がっていた自分自身やアイツに少しだけ怒りが込み上げてしまった。
    自覚が無かったとは言えお前も好意を持っていると知った時、どれほど嬉しかったか、初めて抱き締めて抱きたいと言って尻に触れた時恥ずかしそうに……しかし触れられて喜んでいたではないか。俺に抱かれたいと言っていたではないか。
    デルカダールに戻って暫くしたらソルティコへ行き、師匠を説得して部下に迎えた後にお前を抱いて妻にすると、言ったではないか!!
    互いに想い合っていたのではなかったのか!?
    ……落ち着きを取り戻すために思考を切り替えるとしよう……あの旅芸人シルビアへ。

    ◾️

    まさか彼がこんな所にいるなんて思いもよらなかったわ。将軍職に着いたのは風の噂で知っていたけど、前線に出てくるなんて思わなかったんですもの。それに……ノンデリなのはわかってはいたけど……ここまで直で聞くかしらね!?
    でもまぁ……バレてないって証拠でもあるし、それにアタシは乙女だって言わなければわからない人もいるんですもの。だからって今まで何か言われた事は無いし、アタシはアタシだから何とも思わないから良いけど。
    それは置いといて……一昨日盗賊の集団が出たみたいで、グレイグ……将軍ちゃんも捜索と討伐に参加しているんですって。治安が良いと思ってたけど、物騒なことも起こってたのね……。
    「そうだったのね……皆お疲れ様ねん♡」
    「あ、いえ……ありがとうございます! 盗賊だけではなくて魔物も討伐対象で不安があったのですが……まさかシルビアさんとお会い出来るなんて!」
    「俺、サーカスに行った時に見てファンになったんです! サ、サインとか……!」
    「俺も!」
    案内されたテントには簡素な作りのテーブルと椅子があって、アタシは奥の方に座ることになった。時間帯や状況から美味しいお料理やお酒が……出てくるわけもなく。案内してくれた兵士ちゃん達と軽い談笑をしていたけど、徐々に兵士の子達がヒートアップしていく様子にちょっとだけ怖かったわ。でもわかるわ……目の前に憧れている人がいると舞いあがっちゃうものね!
    「まぁ嬉しい♡ でも大丈夫? あのこわぁい人がこっちをずっと見てるけど……」
    そう、将軍ちゃんが怖い顔でテントの方……いいえ、アタシ達を見ているの。松明の灯りで堀の深さが強調されていて、強面に磨きがかかって鬼みたいにとんでもない表情に変わって……アタシ含め全員に恐怖を与えたわ。その、ずっと見るのはちょっと……睨み付ける目が……怖いから嫌って気持ちが勝っちゃったのよね。きっとここが戦場だったら一目散に逃げているわ……だってどう見ても勝てるなんて思えないもの!
    「「「「「い、今行きます!!」」」」」
    「が、頑張ってねん♡」
    アタシが出来ることは精一杯の笑顔で彼らを見送ることだけ。あの子達が将軍ちゃんの元へ走って行く時も、彼はアタシを見ていた。でもその瞳は先程と違って……何かを期待しながらただただじっと見つめている……そんな感じだと乙女の勘が告げている。
    「将軍ちゃんも頑張ってねーん♡」
    もしかして、あの子達みたいに見送ってほしいのかしら……なんてふと思ったから、彼にもプレゼントしたの。テントから離れているから少しだけ声を大きくして、投げキッス付きでね♡
    「おい貴様……!!」
    周りにいる兵士ちゃん達のテンションがとっても上がっていてほっぺが真っ赤になっちゃった子もいたけど、彼自身はとっても怖い表情になって早足でアタシの元へと向かってきた。ちょっと待ってアタシ別に悪いことしてないと思うんだけど!?
    「こ、声大き過ぎたのかしらん……!?」
    そう呟いた時には眉間の皺がたっくさん刻まれていて、刃物と言っても差し支えがないくらい鋭い視線で睨み付ける将軍ちゃんのこわぁいお顔が目の前にあって、ちょっと泣きそうになっちゃった。まさか牢屋行き……になることはないわよね!?嫌よ!?
    不安がネガティブな想像を連れてきてパニックになりかけたけど、彼は理不尽に怒るような人ではない……ってアタシは信じている。
    「……戻った暁には話してもらうぞ」
    顎を掴まれて視線が強制的に交差する形になった。でも無理矢理ではなく優しい手付きだった。上質で頑丈な鉄板を指先に付けているからひんやりしていて、熱が少しだけこもっていた肌には気持ちが良かったし……嫌ではなかった。
    それに……こうやって間近で見るのは久しぶりだったし……あの時は子供だったから少しの可愛らしさとたくさんのカッコ良さとスケベさがあったけど、今は渋くてカッコいいって思って……顔が赤くなると同時に乙女心がキュンキュンしちゃって、胸の辺りがドキドキしちゃって……恥ずかしくなってしまったの。彼のことは好きだし……心がふんわりと暖かくなって来ちゃったわ……。
    「本の知識が生きるとは……」
    彼の顔も少し赤くなっていたけど、それはどうしてかはアタシにはわからない。それよりも気になるのは……。
    「えぇ?? どう言うこと??」
    ボソッと呟いていたことが理解出来なかった。本の知識?? 何なのよそれ??
    「気にするな……。俺達はしばしの間ここを離れる。巡回が終わるまでは何処にも行くな」
    「……しょうがないわねぇ」
    「……」
    「何? どうしたの?」
    「見送らんのか」
    「ウフフ♡ そうねぇ……欲張りな将軍ちゃんには……投げキッスを「それは止めろ。兵達に支障が出る」
    「な、な、何ですってぇ!?」
    ほんっっっっっっとうにデリカシーのない失礼な人ね!!

    ◾️

    背後でシルビアが騒いでいるが、離れていく過程で声量が減りやがて聞こえなくなった。文句を放つ前に俺が踵を返し去ったからだろう。
    あの発言や行動は兵達に自分に言われたのかと勝手に浮き足立ってしまい、任務に集中出来なくなってしまう……と言う理由もあるが、俺以外の奴がいる中でその様な行動を取るなと言いたかったのだ。が、勘違いをさせてしまったらしい……それは後で解く事にする。
    「……間近で見るとより美しさが際立っていたな」
    目、鼻、口……其々が整っており、見る者を惹き付ける呪い(まじない)の類いが施されているのかと思い違いをするくらいだ。
    「それ以上に愛嬌もあるのか」
    愛読している本から得た知見を活用してみたが……あれは正解だったな。素晴らしいものが見れた。心臓の高鳴りは穏やかになってはいるが、あの時はとんでもない状態だった。きっとシルビアも同じ、いやそれ以上だろう。……これはもっと多くの知識を付けておくべきか。
    しかし……頬を染めた時の可憐さに俺自身も顔が熱くなってしまったのは計算外だったな……仕方がないだろう。不意打ちの攻撃だったら間違いなく負傷ものだ。
    「俺だけがシルビアのあの表情を味わう事が出来た、その事実が素晴らしい」
    独占欲と幸福感が胸を締め、ニタリと自身の顔が徐々に歪んでいく。近くにいた兵が小さな悲鳴を上げ離れていくがどうでもいい。今はシルビアの事が優先だ。
    「無駄な時間を過ごす訳にはいかん。即座に討伐を終わらせる」
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