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    リク(riku)

    ※無断転載、無断使用はNO!!※
    好きなのを好きな時に好きなだけ描きたい。
    お絵かき帳で絵日記帳で漫画や小説も載せてます。
    キャラ崩壊系とかギャグ系が好き。
    しんみりとかシリアスめも好き。
    呟き(カプやキャラが云々他色々)もあるかも…。


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    その他色々。
    ジャンル雑多になってきた今日この頃…。守備範囲は狭かったり広かったり。
    X垢かブルスカかここにいることが多いと思います。


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    ※ザンクローネニキの物語2話までしか読んでない設定(10オンは昔序盤から少し進んだ位まで&10オフはまだver2プレイ中なので認識のズレがあるかも)

    10オフおもろい!!
    英雄ニキが熱血イケメンで凄く良き!!!!!

    ##DQ11
    #グレシル
    gresil
    #主シル
    principalSilicon
    ##DQ11小説

    10オフの英雄さんが素敵過ぎたので一方的に絡ませてみたビアさん右の話※グレ→シル、主→シル、カミュ+シルっぽいです
    ※時間軸は適当です。
    ※船の上での一幕みたいな感じで。





    この胸に拡がる充実感、高揚感。それらに彼女の心はとても満たされていた。
    蕩けた白鼠の瞳には喜びが満ちており、無意識に拡がる口角につられて少しだけ開いた口元から零れ落ちる艶を織り交ぜた溜め息。そして絹のような頬もほんのりと紅く染まっていた。
    見るもの全てを魅了する世界一と言っても過言では無いスーパースターの、めったに見る事が出来ない一面。脳裏に焼き付けることが出来た果報者はほんの一握りの……共に旅をする者たちだけだった。
    それらはさて置き……何故彼女がこのような状態になっているのか?答えは簡単。とある本を読んだから……だ。
    その本はかなり昔に綴られた本で、最近翻訳され市場に出回った英雄をテーマにした童話とのこと。たまたま見かけた露店で購入した時は、どんなお話なのかしら?と思うだけだったシルビア。
    興味本位から読み始めたが、進むにつれどっぷりとこの世界に浸かってしまったようだ。

    「はぁ…素敵だわ…♡」

    表紙に描かれた英雄をそっと指でなぞり、愛おしそうに見つめる。
    彼女が一番惹かれたのはどうやら彼らしい。悪を断ち人々を守る。そんな彼の人柄に想いを馳せているのか、再度同じ言葉を繰り返した。

    「僕の事!?ありがとうシルビア!直接褒めてくれるなんて恥ずかしいなぁ!」

    滅多に見れないと瞬きすらも忘れて穴が空くほど凝視を続けていた勇者が、一目散に名乗りを挙げる。それはもう力一杯、且つ残像が見えるくらいに素早い動作で。あとついでに彼女の前に飛び出して行った。

    「自信過剰が過ぎるぞ貴様…俺の事に決まっているだろう!」

    視線で射抜いてしまうのではないかと思われても仕方がない程、睨み付けていた(眉間に寄り過ぎた皺につり上がった眉ととんでもない強面)男(本人は見守っているつもりらしい)が勇者の発言に噛み付く。こちらも当然シルビアの元へと向かって行った。

    「どっちも自信過剰過ぎんだろ…アホくさ」

    そんな二人を只々見ていた青年が口を開く。呆れと蔑みを含んでいたが、彼らは気にも留めなかった。
    ちなみに青年の視線はそれもう可哀想なものを見る目だったのだが、勇者と英雄にはノーダメだったそうな。

    三者…いや四者四様の思い(重い)が交錯する中、最初に打ち破ったのは…ことの原因を作った人物。
    言い争いを繰り広げる勇者と英雄に目もくれない彼女の言葉は、場の空気を打ち破る…正しくは破壊するものピッタリであった。

    「小さな英雄ザンクローネ様…きっと清く正しく熱くて思いやりのあって可愛らしくて素敵で最っっっっっ高良い男なんでしょうね……♡」

    新たな争いの火種が生まれた瞬間、悪い方向にヒートアップしていた脳筋バカーズ(命名:ベロニカ)の意識が彼女へと向かう。

    「「違った!?」」

    そこから別のベクトルへと向かったのはもちろんこの二人だった。

    「「ザンクローネって誰だ!?」」
    「「まさか……想いを寄せている!?!?」」

    冷静に考えれば読んでいた本の感想だと気付くのだが、そこに気付かないのがこの二人。想いが行き過ぎてしまっているのか、シルビアの手元にある本に意識が向いていないようだ。
    余談だが、カミュも口には出さなかったが「違った!?」と思ったらしい。しかしすぐに状況を思い出し、何に対してなのかと理解したそうな。

    「バカな…!虫が付かないように目を光らせていたはず…!」
    「僕の目を掻い潜って近づいた…!?なんて奴だザンクローネ…!」

    勝手に憶測を始める二人に、これ以上付き合ってらんねぇと踵を返す青年。三歩進んだその時、盛大な溜息を吐き、

    「ほんとアホだなお前ら…」

    と、零し離れて行くのであった。
    この呟きはーーーーイレブンもグレシルもシルビアも聞こえていなかったのは、言うまでもない。
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