アナクトガーデンルカはヒョナの肌色が気になっていた。同期のだれよりも濃い肌色。なめらかなチョコレート色でおいしそうだったので、ついその額に口づけた。
ちゅ、とリップ音を立てて肌理の細かい肌を食む。
『ぼくの姉さんになにするんだ、やめてよ!!』
呆然とするヒョナだったけれどルカの珍しい行動に興味の方が勝って、されるがままにしていた。やがて飽きたのかルカは眠りに落ちた。
さして厭そげなそぶりも見せなかった姉に
『クアアア!姉さんまで』『なぜこれが起こるのか!』
と憤慨する横でたははとヒョナは笑うだけだった。そしてルカはよく眠っている。