風呂上がりおセンチ出勝漫画のプロット風呂上がり
「かっちゃんそこの服取ってー」
投げやりに渡される僕の服。乾燥機から出したばかりだからちょっと温かい。
「ナイッシュー」
服を着て、フェイスタオルで髪を拭いていると彼の背中が目に入った。
服を脱ぐなんて見慣れているはずだっていうのに、なんでかな、妙に目についた。
服をたくしあげて、ゆっくりと右肩をあげて、頭から服を取り去る姿。
僕には左肩を庇っているように、見えた。
「別に平気だわ」
「……なっ、なにが!?」
突然声をかけられて戸惑う。そんな僕をよそに、かっちゃんは思いっきり左手を天井に突き上げた。
「……あ」
かっちゃんは知っていた。僕の心の中に渦巻く罪悪感に。いや、罪悪感とは違うかもしれない。それは普通良い人が悪いことをしちゃった時に思うものだけれど、僕は良い奴ではないし、それに僕のは一方的で自己中な不満だ。
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