星のハイパースーパーウルトラダーリン意外なことだが、カワキはその数奇と波乱に満ちた生い立ちのわりに、どちらかといえば常識的な感性の持ち主である。
世話になったうずまき夫妻に「これからあなた方の息子さんをぶっ殺します」と事前報告を行った際には、ごもっともにもヒナタに「クレイジーだ」と評されたわけだが、しかしそれはハリボテのクレイジーなのであった。
カワキとて、何も好き好んで辛苦と覚悟を分かち合った兄弟分のことをぶっ殺したいわけがない。
ただ、カワキは少々結論を急ぎ過ぎるキライがあったので、彼にとっての最悪と言える事態——すなわち『七代目が暴走したボルトによって殺される』という悲劇を確実に避けるためにも、可及的速やかに『消すべき命の順番』と『取るべき処置』を判断したのだ。
42040