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    onigiri_dokkoi

    ドッコイショ!

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    onigiri_dokkoi

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    アルガンちゃんのクリスマス小話。
    普段文字書く人間じゃないので読みにくかったりわかりづらかったりすると思います。
    尻切れトンボ。

    ありがとうございました、
    と店員の声が響くケーキ屋を後にする。
    世間はクリスマスイブ、煌びやかに街は彩られすれ違う人々も心なしか浮き足立って見える。
    ボクも浮き足立ってるうちの1人に入るのだろう。何を思ったか予約をしてしまったクリスマスケーキを手に持ち家に帰る。
    もちろん1人だったらケーキなんて予約はしない、無駄な嗜好品だからね。
    1人ではなく誰かと一緒に過ごすそれだけで浮かれてしまい、ケーキを予約してしまった。
    全くボクらしくない。

    なぜかわからないが、アルファとクリスマスイブを過ごす予定が入っていた。
    あの男は急にやってきて、
    「二十四日は空いてるか?空いているならガンマの家で食事をしよう。」
    返事をする前にアルファはではまた二十四日にと言って姿を消してしまった。

    あの男は、何をするにも急にやってきて勝手に約束を取り付けて消えて行ってしまう。
    こちらの返事を聞いてから消えて行って欲しいものだ、ボクがNOと言わないとでも思っているのか。ボクだって用事があったり嫌だったりしたらNOと言うぞ、嫌ではないし用事もなかったから何も言わなかったが。

    事の経緯を思い出しながら歩いていたら、家に着いていた。ドアノブを捻ったら鍵が開いていたようで簡単に開いた。
    なぜ鍵が開いていたか?アルファがガンマの家の合鍵を持っているからだ。つまりそういう間柄、俗にいう恋人である。

    「ただいま...うわ、なんだこの油の匂い。」
    「おかえり、ガンマ」
    とアルファが出迎えてくれた。
    「先程今日がクリスマスイブということに気が付き、ファーストフード店でフライドチキンを購入してきた」
    油の正体はフライドチキンだった。
    リビングまで行くとフライドチキンが四箱ぐらい置いてあった。
    「誰がこんなに食べるんだ!」
    育ち盛りの男2人でも四箱はいくらなんでも多い、ふざけているのかこの男。
    「私が食べるから問題ない、食べ切れる。ガンマ、その手に持っている袋はなんだ?」
    そういえば、めちゃくちゃ食べるやつだったなとぼんやり思い出す。
    アルファに聞かれてケーキを持ちっぱなしだったことに気づく。
    「ボクも"さっき"クリスマスイブって気づいたから、その辺でケーキを買ってきたんだよ。」
    全くもって嘘だが。
    誘われたその日に浮かれてケーキを予約したなんて口が裂けても言えない。
    ボクだけが浮かれてたみたいで恥ずかしいからね。
    机に置いたケーキをアルファがあけて、
    「ガンマ、これはケーキなのか?丸太ではないか」
    「ブッシュドノエル!!きみはそんなのも知らないのか?!丸太の形をしたケーキだよ、クリスマスの定番だろ!!」
    「そういうものなのか、なるほど」
    と言いながら、フライドチキンと共にケーキも机に並べた。
    「アルファ、嘘だろ。きみはケーキとフライドチキン、同時に食べるのかい?」
    あり得ないという顔をしてアルファを見ると、何がダメなのかわからないみたいな顔をしている。
    楽しいクリスマスイブはまだ始まったばっかりだ。
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    onigiri_dokkoi

    DONEアルガンちゃんのクリスマス小話。
    普段文字書く人間じゃないので読みにくかったりわかりづらかったりすると思います。
    尻切れトンボ。
    ありがとうございました、
    と店員の声が響くケーキ屋を後にする。
    世間はクリスマスイブ、煌びやかに街は彩られすれ違う人々も心なしか浮き足立って見える。
    ボクも浮き足立ってるうちの1人に入るのだろう。何を思ったか予約をしてしまったクリスマスケーキを手に持ち家に帰る。
    もちろん1人だったらケーキなんて予約はしない、無駄な嗜好品だからね。
    1人ではなく誰かと一緒に過ごすそれだけで浮かれてしまい、ケーキを予約してしまった。
    全くボクらしくない。

    なぜかわからないが、アルファとクリスマスイブを過ごす予定が入っていた。
    あの男は急にやってきて、
    「二十四日は空いてるか?空いているならガンマの家で食事をしよう。」
    返事をする前にアルファはではまた二十四日にと言って姿を消してしまった。

    あの男は、何をするにも急にやってきて勝手に約束を取り付けて消えて行ってしまう。
    こちらの返事を聞いてから消えて行って欲しいものだ、ボクがNOと言わないとでも思っているのか。ボクだって用事があったり嫌だったりしたらNOと言うぞ、嫌ではないし用事もなかったから何も言わなかったが。

    事の経緯を思い出しながら歩いていたら、 1250

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