誓うから、なんどでも「信介さんは、俺と結婚したことぉ後悔とかしてません?」
晩ご飯のあと、二人で縁側に座って夏の月を見てるとき。
さっきから侑はなぜか落ち着かない様子で、そわそわしながら俺を見てくるから何のことかと思うて聞き出したらこれか…
「…何そのアホな質問」
「ぐぅっ…」俺のストレートな返事を聞いて侑の眉毛が下がって唇まで尖らせた。「だから言いたなかった…」
「で?」
「ええから答えてー」
今回は子犬のような目で見つめてくるから思わず目をそらしてため息をついてまう。
「お前な… 何考えとるんか知らんけど本当のこと言うてええ?」
「お、お願いします」まっすぐにこっちを向いて正座までした。その真剣な目やめてほしい。
俺もちゃんと答えないと、そう思った。
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