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    rinya0204

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    rinya0204

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    5月3日頒布のプロット交換本第二弾、私のプロットです!唐はじです。

    メランコリックの棺はじめは最近具合が悪い。
    疲れが取れなくて、身体が重い。いつも眠いし、時折知らない怪我を負っている。
    「いったいどうしたんだろう」
    久しぶりに兄弟で集まった時に相談すると、唐次が「それならせっかく広い土地があるんだ、散歩とかしてみるか?」と提案する。
    取材だのなんだのと口実がなくても唐次と共に歩き、彼と他愛無い話をのんびりとするのは楽しくて続ける。日によっては他の兄弟と歩く時もあり、満足していた。
    だが、はじめの疲れは取れない。重い頭と身体を持て余し始めた頃、百々史が迷いながらといった様子で切り出した。
    「あのさ、すごく言いにくいんだけど……。はじめさん、気づいてないの?」

    (唐次視点)
    「お前、いつ言い出すの?」
    ビールを飲みながら大蔵が突然問いかけた。横にいた丁呂介がぎょっとする。
    「…… はじめのことか?」
    「あのままだと身体壊しちゃうよぉ、どっかで区切りつけてやんないと」
    その大蔵の言葉に、唐次は夜を待つ。

    はじめは庭にいた。
    月の下、おとうさん、おとうさん、と呼んでいる。
    もう帰らない人を探して求めている。
    今夜は特に酷い。この数日、兄弟たちといたことで家族への思慕が余計に募るのだろう。
    はじめはこのことを一晩経つと覚えていない。
    これまでは腫れ物のように触れず、彼がどこにも行かないように見守ってきたが、今夜は唐次ははじめに近づき、「もう帰らないよ」と優しく言った。
    嘘だ、嘘だと泣くはじめ。やがてその呼び名は唐次のものになった。どうせいなくなってしまう、嘘つきだから、と。
    驚いた唐次だったが、はじめを抱きしめて指切りをする。
    「どこにも行かない。ずっとそばにいる。指切りだ。約束を破ったら、殺してもいい」
    泣いていたはじめが、こどものように顔を輝かせた。
    それから、約束だと大人の微笑を見せる。そして安心したように眠りについた。

    翌日、朝食の席で唐次は「一緒に暮らさないか、はじめ」と唐突に尋ねた。
    ひさしぶりにすっきりした様子のはじめは、ぽかんとして、それから耳まで真っ赤になった。
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