ENN組ゆるワンドロ④(5/21)【あ、その表情好きだな】ノートンは食事が速い。
幼少の頃から鉱山で働いていた彼は、食事に時間をかける習慣がなかった。さして味に富んだメニューだったわけでもないことも理由の一つかもしれないが、味わうという行為をあまりしてこなかった。
今もまた夕食の時間に、食堂へ集う仲間たちの中で黙々と食事を進めている。当然マナー
イライやナワーブも決して遅い方ではないが、同じように食事を取りだして最初に皿の上を片付けるのはいつもノートンだった。
骨付きチキンの肉を歯で引きちぎり、こんもりとスプーンに乗ったマッシュドポテトを口で迎えに行くように食べ、マグカップに入ったコンソメスープで流し込む。
一口が大きく、咀嚼もそこそこにごくりと飲み込む姿は男らしい。
1964