きみにだけ、特別。ピピピピ、とアラームが鳴り響く。

直様それを止めて立ち上がると、棚の一角においた小さなカゴを取り出した。



慣れた手つきでテーブルの上に、付ける順に並べていると、ペタペタと歩いてくる音がする。


よかった。予想通りだ。

そう思っていると、ガチャリと扉が開いた。






「るい、あがったぞ」

「うん。こっちおいで、司くん」




僕のその声に、司くんは返事をすることなく、ぽてぽてと歩いて近くに置いておいた座椅子にすとんと座った。




「それじゃ、始めるね」

「ああ、たのむ」






恋人同士になった僕たちは、互いの部屋に泊まることも多くなっていって。

最初は司くんが自ら僕の家まで持ってきてくれていたヘアケア用品も、今は専用の置き場所まで用意して完備している。

類司/箱庭幻影我知道司因为恐惧与疲惫步伐已经逐渐放缓，但我仍然必须拉着他的手继续向前走——实际上，司攥着我的手的力度比我施加给他的更重。一个小时前的司还在耳边大声地为自己与为我加油打气，诸如“这一定是我们误入了什么娱乐设施对不对，我们肯定可以出去的。”之后变成在一次又一次尝试中确信这并不是谁设下的人为玩笑，但他依然坚定地往前走，我清楚于司而言这是刻在行为习惯中的天赋，即便面对再无望的境地，作为领队亦或是兄长他都只能也必须站在前面，撑起代表希望的外壳，在我面前同样是如此。

其实我清楚，司很容易受到惊吓。他的本能反应非常明显，害怕时那双总是映射光芒的瞳孔会微微放大，肌肉会变得僵硬，会冒出点点冷汗，再比如与我接触的手。如果现在移开他的手指，一定会看到自己手背上出现他攥出的痕迹。司是普通人，我也是，我们都会在这漫长与重复的楼道中陷入视觉不敏感的困境，然后再次回到重复的原点。但相比司的不安与慌乱，我似乎没有那么害怕无法离开这里的现状。