下書き①ringing
「もしもし、こちら——」
「……イヌピー?」
「ココ?どうしたんだ、……。……姉貴の命日ならまだ、」
「ッ、お前今どこにいるんだ」
「は?お前が言えたクチかよ、何年ぶりだと、」
「いいから今どこか言え、言ってくれ、頼む、」
「……どうした、なんかお前、……大丈夫か?と言うかお前どうしてウチの番号知って——」
「イヌピー!!」
「……」
「ッ待て、切るなよ、いいな!?」
「……別に切らねえよ」
「じゃあ、今から会えるか」
「バイクは」
「無え」
「……はは、相変わらずかよ。今どこ」
「××んとこ」
「分かった、近くのサイゼでいいか」
〈div class = "falsification"〉
〈Chapter:prologu〉
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