むりぃ攻が死ぬタイプの死ネタで、受は空虚な日々を過ごしてて泣きすぎてもう涙も出なくなった頃に、攻がいつ書いたのかも分からない手紙が出てくる話が見たい。
白い封筒に入れられた一枚の紙に書かれた文字は確かに攻のもので、あの人は確かに生きていたのか、と思う。
一番上には受の名前が書かれていて、自分宛だということが分かる。読んでいくと他愛ない話から始まり、出会った時のこと、告白をした時のこと、一緒に暮らし始めて喧嘩もしたし、仲直りもしたこと、全部全部何行にもなって書かれていて、最後の一行は、『俺と結婚してください。愛してるよ。』
その下には攻の名前が少し歪な形で書かれていた。
そこまで読んだ受の目から、とうに枯れ果ててしまったと思っていた涙が溢れ出し、ぼたぼたと手紙の上に染みを作っていく。それに気づいた受が泣きながら必死に手紙に染み込んだ涙のあとを取ろうとするんだけど結局残っちゃって、パキパキになった一枚の紙を一生捨てられずに持ってる受を見たい。
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