サンジとブルック 港を出航した初日は大忙しだ。買い溜めた食料を航海予定日数と何かあったときのために更に追加で何日分かに分配し、塩漬けや酢漬け、オイル漬けや砂糖漬けと食材に合った方法で大量の保存食を作る。余裕があれば肉やチーズを燻製にすることもあるが、クルーの人数が増えてきてからあまりその余裕は無いに等しい。一度の航海の日数も偉大なる航路に入ってから長くなったので、その分保存食を作る量も自然と多くなった。新世界に入ってからは更に増えた。
基本的に一人でこなすため——だからといって手助けが欲しいかというとそうでもない。食料が減る危険性が大いにあるからだ——丸一日かかるなんてことはザラだ。その間、食事の準備もあるため一日中ほとんど忙しなく動き続けている。
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