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    しゅうおう

    @shuou_0320sの腐向けお絵描き置き場

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    2章以前の徳符の第一印象〜意識の変化
    (徳、符の個ストを踏まえた個人的考察及び創作)
    各一人称視点
    ※個ストネタバレ注意

    #徳符
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    符→徳州
    初めてその姿を見た時、背筋に痺れる何かを感じた。こいつ、人間じゃない?俺と同じ食魂……というだけじゃなく、もしかして……
    徳州と自分の実力差を思い知り、彼のようになりたいと思う。しかし今津浦鉄道に行っても何にもならないため同行を拒否し、射撃大会で実力を見せるはずだったのに結局彼の推薦を受けて補佐になった。これじゃあ自分の実力でも何でもない。村人にも村長にも、徳州にも何も思い知らせていない。
    ならばと仕事で奮闘するが徳州からは説教ばかり。規律だなんだと息苦しい中、彼のように要領良くなんてできないから自分なりに力を尽くしているのに。だが、“出来る”彼から見れば自分がどれほど危なっかしいのかということも心の底では理解していた。彼が自分に向けるのが侮蔑ではなく、“弟”への心配だということも。故郷の人々とは違う彼に、しかし苛立ちを覚えることしかできなかった。
    傍で見る徳州の仕事ぶりは見事なものだった。腹は立つが認めるしかない。“兄”への劣等感と同時に、憧れも募る。時折乗客たちに対して溢す柔らかな笑顔は自分には向けられないもので、見る度に胸が軋む。……実力を示せば、彼に認めてもらえれば、俺にもあんな顔を向けてくれるのだろうか。

    徳州→符
    符離集で出会った遠縁の親戚だという青年は、まさかの食魂だった。言葉を交わし、彼が符離集焼鶏……自分の“弟”だと知る。村長の子として育ちながらこの村であまり良い扱いを受けていないと見受けられる彼を津浦鉄道へと誘ったが、強く拒否されてしまった。しかし「今は」ということは、行くこと自体は考えているということだろう。
    射撃大会の時期が近付き、危うさはあるものの銃の心得のある符を推薦することを決めたが、彼は良い顔をしてはくれなかった。
    正式に補佐となった符と改めて過ごしたが、彼の目は嘘をつかない、とても真っ直ぐなものだった。それに人の多い町で過ごす術を早くに身に付けるほどしっかりしたところがあるし、銃の腕も以前と比べれば上がっていた。しかし彼はあまりに自由奔放だった。見ていて危なっかしく、また規律を乱しかねないその行動は、いずれ彼を取り返しのつかない状況に陥らせてしまうかもしれない。あの列車事故の時の自分のように。それを危惧して、事あるごとに彼の行動に口を出したが符の反発は強まるばかり。
    口煩い兄だと思われていることだろう。それでもいい。オレは、あの時のような思いを弟にさせたくない。
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    ならばと仕事で奮闘するが徳州からは説教ばかり。規律だなんだと息苦しい中、彼のように要領良くなんてできないから自分なりに力を尽くしているのに。だが、“出来る”彼から見れば自分がどれほど危なっかしいのかということも心の底では理解していた。彼が自分に向けるのが侮蔑ではなく、“弟”への心配だということも。故郷の人々とは違う彼に、しかし苛立ちを覚えることしかできなかった。
    傍で見る徳州の仕事ぶりは見事なものだった。腹は立つが認めるしかない。“兄”への劣等感と同時に、憧れも募る。時折乗客たちに対して溢す柔らかな笑顔は自分には向けられないもので、見る度に胸が軋む。……実力を示せば、彼に認めてもらえれば、 1021

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    傍で見る徳州の仕事ぶりは見事なものだった。腹は立つが認めるしかない。“兄”への劣等感と同時に、憧れも募る。時折乗客たちに対して溢す柔らかな笑顔は自分には向けられないもので、見る度に胸が軋む。……実力を示せば、彼に認めてもらえれば、 1021