rucha_1019
DONE徳符姉妹(先天)で生理ネタ。重い生理に苦しむ徳♀と看病する符♀。ドロっと経血って仕事中に来るとビビりますよね。徳符姉妹は徳符兄弟より素直に気持ち伝え合えて拗れなさそうなイメージあります 4しゅうおう
DONE空桑の雨季と兄弟の話。CP要素は薄いけども心持ち徳符。捏造補完が割とある。雨と傷とふたりの心三界の狭間に位置する、仙郷たる空桑にも季節や天候の変化は存在する。人も動物も植物も、そして人と営みを同じくする食魂も太陽の光だけでは生きていけないのだから、雨が降るのは当然のことだ。
しかし桃源郷といえば穏やかな常春のイメージであったが、実はそうでもないのか、はたまた食神・伊摯の好みであるのかはわからない……と、徳州扒鶏は雑巾を絞りながら首を傾げた。
今は人間界で言うところの雨季にあたる。草木育む恵みの雨、と喜びたいところだが残念ながらそうもいかない。過日の襲撃の傷痕の修復作業に追われる空桑では、連日しとしとと振り続ける雨によって発生する雨漏りと若及び全食魂との格闘が至る所で繰り広げられていた。
ある者は桶やバケツ、或いは甕や欠けた皿や傘などを持って水滴の落下地点へ走る。またある者は雑巾で床を拭き、力仕事の得意な者や身軽な者は屋根に上り応急処置を施す。徳州はといえば指揮能力を買われ、自らも床を拭きつつ若と共に駆け回る食魂達に指示を飛ばす手伝いをしていた。
3962しかし桃源郷といえば穏やかな常春のイメージであったが、実はそうでもないのか、はたまた食神・伊摯の好みであるのかはわからない……と、徳州扒鶏は雑巾を絞りながら首を傾げた。
今は人間界で言うところの雨季にあたる。草木育む恵みの雨、と喜びたいところだが残念ながらそうもいかない。過日の襲撃の傷痕の修復作業に追われる空桑では、連日しとしとと振り続ける雨によって発生する雨漏りと若及び全食魂との格闘が至る所で繰り広げられていた。
ある者は桶やバケツ、或いは甕や欠けた皿や傘などを持って水滴の落下地点へ走る。またある者は雑巾で床を拭き、力仕事の得意な者や身軽な者は屋根に上り応急処置を施す。徳州はといえば指揮能力を買われ、自らも床を拭きつつ若と共に駆け回る食魂達に指示を飛ばす手伝いをしていた。
しゅうおう
MEMO2章以前の徳符の第一印象〜意識の変化(徳、符の個ストを踏まえた個人的考察及び創作)
各一人称視点
※個ストネタバレ注意符→徳州
初めてその姿を見た時、背筋に痺れる何かを感じた。こいつ、人間じゃない?俺と同じ食魂……というだけじゃなく、もしかして……
徳州と自分の実力差を思い知り、彼のようになりたいと思う。しかし今津浦鉄道に行っても何にもならないため同行を拒否し、射撃大会で実力を見せるはずだったのに結局彼の推薦を受けて補佐になった。これじゃあ自分の実力でも何でもない。村人にも村長にも、徳州にも何も思い知らせていない。
ならばと仕事で奮闘するが徳州からは説教ばかり。規律だなんだと息苦しい中、彼のように要領良くなんてできないから自分なりに力を尽くしているのに。だが、“出来る”彼から見れば自分がどれほど危なっかしいのかということも心の底では理解していた。彼が自分に向けるのが侮蔑ではなく、“弟”への心配だということも。故郷の人々とは違う彼に、しかし苛立ちを覚えることしかできなかった。
傍で見る徳州の仕事ぶりは見事なものだった。腹は立つが認めるしかない。“兄”への劣等感と同時に、憧れも募る。時折乗客たちに対して溢す柔らかな笑顔は自分には向けられないもので、見る度に胸が軋む。……実力を示せば、彼に認めてもらえれば、 1021