姉夢「起きろ、朝だぞ」
柔らかい感触と聞き慣れた声に目を開けると姉がその豊満な体を押しつけるように覆い被さっていた。
「休みの日だからといって寝てばかりは体に良くない。朝ごはんを用意したから食べろ」
小さい子供を諭すような優しい声色に覚醒しきれていない頭と耳がくすぐられる。
そのままこの微睡に浸っていたかったがそこらへんの成人男性より背が高く、規格外に発育の良い姉の重さに体が悲鳴を上げ始めていた。
「分かった…起きるから、姉ちゃん退いて…」
「えらいぞ、流石お姉ちゃんの弟だ!」
退こうとしたその時、不意にバランスを崩した姉の膝が股間に直撃した。あまりの衝撃に意識は一気に現実に引っ張り出され、声が出ない程の痛みに悶絶し思い切り歯を食いしばる。息ができない。涙が止まらない。
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