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    学パロ晴道風味1
    漫画にしたいな~と思いつつ思うだけな書き溜め
    続きものになりそう

    学パロ晴道風味1儂は蘆屋道満 高校2年生
    極極普通の高校生
    高校最後の選挙に負け、副会長を担っている。
    会長は校内トップクラスの成績を持つ安倍晴明 類稀なる頭脳・外見・運動神経を持つ
    最高最優の….
    『ギリリリリリ』
    なになにマンボちゃんいつもの発作か?
    発作ではありませぬ…グゥぅぅ!!

    晴明、晴明、晴明ーーーー!!!!
    なにをするにもいつも儂は二番手
    安倍晴明に勝つ事ができないでいた

    そんなカリカリしてたらせっかくの綺麗なお顔が台無しじゃん?
    てかもうそのメガネ取っちゃいなよ
    髪の毛も整えてさ
    …..。

    この女子生徒は清原諾子
    中学からの知己であり
    儂の秘密を知る校内唯一の人間である

    いいえ、儂は生まれ変わると決めたのです。
    如何なる時でも用心せねば。
    え〜

    遡る事およそ4年前
    儂が中学校に入学して数ヶ月経った頃の話だ
    その頃から身長はずば抜けて高く、地毛であるものの髪色も白と黒に分かれており酷く目立った
    それだけならまだ良かった
    その中学校は荒れに荒れ、運動場ではバイクが走り、窓は割られ、教師も手出しが出来ぬほどの不良校であった
    そんな学校での「目立つ」は「調子に乗っている」と置き換えられる
    儂は先輩方から呼び出しをくらい、気が済むまで殴られた
    腐っても寺の生まれである儂は、人に手を出すような真似はしたく無かった
    そこから不良の言いなりにはなっていたものの、これも修行なのだと言い聞かせて耐えていた
    中でも一番記憶に残っているのは暴力でもパシリでも無い 「顔だけ見れば女に見えるのに勿体無いよな」と笑われた事だ
    ここにいる不良を血祭りにしてやろうかと考えたが、耐えた

    ある日の事だ
    学校に他校の不良集団が乗り込んできたのだ
    パラリラパラリラとバイクの入場音が大変うるさかった
    授業中にも関わらず、同校の不良どもは運動場に向かって行き、間も無くして大勢の怒号が響いて来た
    その時、教室内にいた…恐らく名前は定子
    その女子生徒が教室から出て行った
    儂は嫌な予感がしたので、後を追いかけることにした
    運動場に向かう為の外廊下は野次馬の人集りが出来ていた
    そして同校の不良が全員地面に倒れた頃
    他校の不良が首を掴んで起き上がらせ何かを言っている どうやら決着がついた様子だ
    怪我を負ってはいるが、他校の不良はピンピンしている
    呆れのため息が薄く鼻から漏れた
    決心したように隣から人影が飛び出していった それはあの女子生徒
    「…あの!」
    恐怖に震えながらも、不良たちの前に立った
    「ぁあ?」
    不良の声に肩を揺らすが、大きく息を吸う
    「ここは、私たちの学校です!大きな騒ぎを起こすのは、やめてください!」
    すると人集りからまた1人の女子生徒が定子の元まで走っていった
    「やめよう、やめようよ定子ちゃん!関わったらダメだって!」
    「それじゃあずっとこのままだよ!」
    「それでも!」
    「おーおー、2人ともなかなか可愛い子だね俺たちと仲良くしようぜ?そうしたらもう悪い事はしねーよ」
    女子生徒2人の押し問答を遮り、他校の不良が詰め寄る
    それに合わせて、周りの不良も詰め寄っていく
    「こ、こないで!」
    「怖がる事ねーよ?ほら」
    「諾子に触らないで!」
    「大人しくしねーと…」
    「そこまでだ醜男」
    儂は意を決して不良供の前に立った
    「あ?なんだテメー」
    「その生徒から離れろ…ああ、行いも醜ければ知能も猿以下でございましたか?」
    煽りが効いたようで、女子生徒に向けられた足は儂の方へと切り替わり
    「舐めてんじゃねえぞテメェ!!!」
    と、啖呵と共に拳が飛んできた

    結論から言うと、儂1人で全員のしてしまった。
    この体躯で武術も嗜んでいるのだ 負けてしまっては育ての親に顔が向けられない
    そうは言っても、息は切れて少し痣も出来た
    息を整えている中、あの女子生徒が恐る恐る声をかけて来た
    「あの…」
    「…?はい」
    「本当に、ありがとうございました…!!」
    「…」
    「アタシからも、ありがとう、ございます…定子を止めようとしたら、アタシを庇って、それでその定子を庇ってくれて…」
    そういう諾子は段々と涙を落としていく
    「アタシ…!アタシ…!何も出来なくて…!」
    「諾子は何も悪くないよ、私の方こそ…」
    励ます定子は悲しませまいと気丈に振る舞おうとしているが、泣きそうになるのを堪えている
    儂は2人の背丈に合わせて屈んだ
    「儂は見て見ぬふりを通すつもりでいました。貴女たちを見るまでは。自分よりも何倍も強く、人数も多く、男を相手に己の恐怖心を押さえ込んで物申す貴女のなんと高潔なことか。大切な友の身を案じて手を引く貴女のなんと心優しい事か。お二人とも、大変勇敢でしたよ」
    2人は泣き出してしまい、宥めるのにまた苦労した
    もう下校の時間ですから、と帰宅を促し2人が遠くなった頃合い、地面に伏している他校の不良に忠告する
    「貴方たち、もしこの学校の門をもう一度跨いでみなさい。半殺しでは済みませんよ」
    過剰な脅し文句を言うと、他校の不良どもは震え上がりすぐさま逃げて行った

    その日からというもの、学校では不良たちから真っ先に「おはようございます!」と声をかけられ、昼には菓子パンで山盛りになった机にドン引きし、帰宅時には「お疲れ様です!」と言われ極道の長にでもなったようだった
    元々寄り付かなかった生徒たちはそれに恐れて一切寄りつくことは無くなってしまった
    それとは反対に定子、諾子は儂に懐き、親しい友人になっていった
    儂の噂はどんどん広まり、何かと因縁をつけて喧嘩・学校に乗り込まれて喧嘩でその度に勝利し、噂は伝説になっていった
    儂は普通の日常を送る為、将来の為、京都にある名門高校への入学を決意し、現在に至るのだが

    そうだマンボちゃん、帰りパフェとか食べ行かない?アタシちゃん奢るからさ!

    中学時代の名残といえば、この活気溢れる笑顔くらいのパリピガールも何故か同じ高校に入学したのだった

    …女性に奢られるのは気が引けますので、自分で払います
    じゃあ行くってことね!ヤター!!

    穏やかな日常を送るつもりが、なんだかドタバタと騒がしいものになっている気がする
    まあ、昔に比べればとても平穏で…

    おや、清原さんに道満 帰りかい?
    げっ
    晴明…殿 ええ、今帰る所です
    そうですか、気をつけて
    はい

    ああ、道満
    何です

    次のテストは楽しみにしているよ


    マンボちゃん〜…
    ギリリリリリ….

    (晴明….!!!!!!!!!)
    平穏でいながら濁流に飲まれるような日々を送っております
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