「真心を込めた死を貴方に」　「王！」
　そう呼びかけられて、ジェイドは物憂げにそちらに視線を送る。ジェイドは最早、そう呼ばれることに心底うんざりしていた。臣下にバレないようにため息をかみ殺し、もたらされる報告に嫌々耳を傾けた。誰か、この退屈を殺してくれないだろうか。そんなことを考えながら、ジェイドは虚しい王座に座り続けていた。
　もともと、ジェイドは妾の子だった。先代の王と身分の低い使用人の間に生まれた彼は「王族」という枠組みの中から除外され、永らく不遇の扱いを受けていたが、王様が死に正妻が死に、その子供も死に王弟も死に、数々の死の上でジェイドが王に担ぎ上げられることとなったのだ。王宮にジェイドが戻る前、貧しい暮らしをしていたころ、産みの親は幼いジェイドに「貴女のお父さんはこの国の王様なのよ」とことあるごとに、それはもうしつこいくらいに語ってきかせた。しかし、その頃の母親は心身の調子が悪く、しょっちゅう泣きながら呻き声をあげ、まともに話せないことも多かったので、周囲の大人が言うように「気の触れた女の戯言」なのだと思ってジェイドは聞き流していた。ジェイドが１０歳のときに、母が流行病であっけなく死に、もらわれていった先の家で最低限の衣食住だけを与えられ、彼はそれから６年間奴隷のように働かされた。床に這いつくばって掃除をしているところにお城からの使いがやってきて「貴方を王宮に迎えます」と言われたときに、亡き母の言葉が真実だったのだと初めて知った。

〔英仏/米仏〕笼中雀*弗朗西斯本以为逃离他那个占有欲控制欲极强的爱人亚瑟后便可以万事无忧了，可谁知道他的表弟阿尔弗雷德竟也……
＊巨巨巨巨巨ooc慎入！！！！！！
*内含黄色废料不喜的话记得避雷！！(有3p情节)
*不太会打预警，雷到各位的的话先向大家道个歉(360°鞠躬)



是熟悉的家却不是熟悉的房间，亚瑟面色阴沉的看着自家地下室最深处的一扇门，这附近原本堆满了杂物，不远处也有一堵墙挡住，虽说没完全隐匿在杂物之中，但若非特地去寻找也基本难以发现。
早该想到的，这分明就是早有预谋的！亚瑟深吸几口气努力让自己冷静下来，这房子是他表弟阿尔弗雷德推荐给他的，当时还想他怎么这么好心，现在看来他早就……
亚瑟看着那扇门，里面时不时的传来几声怪异的声响，他就是凭着这声响才找的了这里。如今距离他的爱人弗朗西斯失踪已经过了一个星期了，虽说没有直接的证据，但他直觉上认为就是阿尔弗雷德带走了弗朗西斯，而且就藏在这个房间中！