悠七ワンドロ・ワンライ「秘密」連続の任務で疲れ果てた虎杖悠仁は、帰って直ぐにベッドに突っ伏したところまでは覚えていた。随分と、そのまま眠り続けていたらしい。
「虎杖君、おはようございます」
「ナナミン。俺、どれくらい寝てた……?」
「可愛い寝顔でしたよ。食べたい程度に」
五条の後輩であるこの呪詛師と虎杖悠仁は、同居している。
この、奇妙な同居を上層部が許可したのは、相討ち、もしくは片方がやられた場合には、それを名目にもう片方を処刑することが可能だからだ。というのが五条の見立てだ。
「だからさ、二人で仲良くしてね」
五条の言いつけを忠実に守った結果、虎杖悠仁は童貞を喪失した。
その後、様子を見にきた五条の前では何とか取り繕ったものの「気が合ったみたいで良かったよ」と言われた。なんとなくバレている気がする。
「怖えな。喉渇いた……」
「どうぞ」
「ありがと」
ベッドに乗って、じっと自分を見つめていると思っていた七海の視線は、自分の下半身に注がれている。疲れマラと朝勃ちのダブルコンボで、パンパンに張り詰めていた。
「虎杖くん、口でしてあげましょうか?」
「そういうの、いいから」
「ず──っと任務で溜まってるんでしょ?」
「ほら、ここに入れるだけ」
七海は、軽く舌を出して、口腔のなかを見せつけるように口をひらく。唾液が間接照明を反射して、口のなかは性器の様相だった。
「……駄目」
「虎杖君は、我慢強いですね」
頬で制服のズボンの上から膨らみを愛撫する。
「な、ナナミン……ッッ、どいて」
「精子、たくさんできてるじゃないですか……」
虎杖は、うっとりと夢見心地でスリスリと頬擦りする呪詛師の顔を掴んで、ひっぺがそうとした。
「エッチは駄目! ナナミン、俺のことが好きなわけじゃないだろ? こういうことは好きあったひととすることなの」
「好きでもない男に即釈なんかしませんよ」
「好きなのは俺のチンコでしょ!」
「ええ。きみの可愛い顔と男らしい体も、可愛くない大きさの陰茎も大好きです……」
「全部、体じゃん!あっ」
押し問答の合間に、器用にジッパーを下ろすと、臨戦態勢の虎杖悠仁が露わになる。
「わたし、セックスも暴力もお預けで、このままだと……どうにかなってしまいそうです、だから、仲良くして、くださいね?」
そう言ってぱくりと亀頭を口に含むと、カリに舌を這わせ始めた。
「汚い、汚いっては!……うぅ、気持ちいい」
半泣きで抵抗していたけれど、粘膜の擦れる快感には勝てなくて、腰を振って七海の口腔を犯しはじめた。
『すごいにおい……』
たっぷりと精をたえた実を掌で優しく揉みしだきながら、口腔を窄めて放出の瞬間を待った。
「クッソッ……もう、でる、でるでるぅ!」
上顎に粘液がまとわりつく。ずるりと口を引き抜くと、リスみたいに頬を膨らませてだされたものを味わう。
「……飲むなよ、飲むなってば!」
濃くて生臭くて、こんなものを飲みこむなんて、頭がイカれていると思うけれど、目の前の少年の反応が見たくて、これ見よがしに全部飲み干してやった。
「……ごちそうさまでした」
「信じられない……何なんだよっ、もうっ!口洗って!早く!腹下したらどうすんだよ!」
「いやです」
「わがまま言わない!」
「……わたしにいれてくれたら、言うことを聞きます」
「……せめて、風呂に入らせて。その間に口ゆすいで。約束だよ」
この後、従順に従った七海に風呂場で泡洗体プレイで喘がされることになるのはまた今度。