Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    razuruprsk

    @razuruprsk

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 38

    razuruprsk

    ☆quiet follow

    2022.01.15:演目【大人】

    年齢操作:社会人で同棲しています。

    ワンドロの規約を守れていなかったため、画像付きツイを削除し改めて上げました。
    Pixivにまとめる際に加筆修正をしますので、こちらは手を加えません。

    #類司
    Ruikasa

    大人になるとは「天馬さん、インタビューはおしまいです。ありがとうございました」
    「ありがとうございました!」
     司の向かい側に座った女性が終了を告げると、場の空気が緩みざわつきが大きくなる。今日はとある雑誌のライターから、ワンダーランズ×ショウタイムの面々はインタビューを受けていたのだ。
    「噂には聞いていましたが、本当に皆さんは仲がよろしいんですね」
    「そうだろう! 自慢の仲間だ!」
     司が胸を張って答えると、ライターや他のスタッフから笑顔が零れる。えむと寧々は早々に終わらせているので、残りは類と司がソロとツーショットを撮影するだけとなっていた。
    「仕方がない事とはいえ、少し残念です」
     ライターがボソリと呟いた言葉に、司は曖昧に笑う事しか出来ない。高校生や大学生の頃に比べると、四人がワンダーステージで公演を行う事は少なくなった。
     そして、個々の仕事が忙しくなった為、四人の活動は停止が決定したのだ。
     しかし、解散をするわけではない。
    「だが、これまでと違った経験を積む事になるだろう。それは活動を再開する時に良い糧になる、これからが楽しみだ!」
     期待に満ちた司の言動に、ライターはきょとんと眼を丸くするがすぐに頬を緩めた。
    「そうですね、これからのご活躍が楽しみです」
    「神代さん、入りまーす」
     スタッフの声がスタジオに響き渡ると、二人の元へ類が姿を現す。ライターは、ここからはカメラマンの仕事だとその場を離れた。
    「司くん」
    「始めるか」
     それから司と類はカメラマンの指示に従い、ポーズを決めて雑誌のインタビューを彩るための写真を次々と増やしていく。司は類を、類は司の良さを引き立たせる術を知っているので、ツーショットでは撮影に携わるスタッフ達から感嘆の声が漏れていた事を二人は知らない。

    「今日は疲れたな」
    「慣れない事をすると精神的に疲れてしまうね」
     全てを終えた二人は、類の名義で借りている部屋へと帰って来た。司が手に提げたバッグには、スーパーで買った惣菜が入っている。
    「さて、食事にするか」
    「司くんは大人になるってどういう事だと思う?」
     ダイニングテーブルにバッグを置いた司は、類の問いに首を傾げた。何かを企んでいるのかとジッと窺ってみるが、類から読み取れるのは純粋な疑問という事だけ。
    「ふむ……」
     司は考えてみる。
     大学を卒業し社会人として仕事に就いたものの、個人的には変化というものは無いに等しい。あるとすれば、責任を負うのは自分自身になった事だろう。
    「社会人になって七年が経つ。正直なところ、自分が大人になったとは思えん」
     高校生の頃は、将来の目標を立ててそれに近付けるように努力をしていたが、齢を重ねるほど現実は思い描いていたようにいかないという事を嫌でも理解する。
     司はその事実に腹を立てたり絶望したりすることはなく、むしろ上手くいかない事を楽しんでいた。
    「類は大人になるとはどういう事だと思う?」
    「僕も一緒だよ」
     四人で公演が出来ていた頃より、類の考えた演出は却下される事が増えた。一時期、周りと上手く行かず少しだけ荒れた時期があったが、今では類の中で折り合いもついて楽しく演出を考えられている。
    「一生、抱えそうな問題だ」
    「すぐに答えは出さなくていいんじゃないか」
    「そうだね。あ、でも」
     類は司へ手を伸ばして、その体をギュッと抱き寄せた。
     横から抱き込まれた事に驚いた司の手から、包装された人参が落ちる。
    「おい。卵、落としたらどうするんだ」
    「落としても大丈夫なやつだって確認したよ」
    「そうではなく。いや、どうした?」
     擦り寄って来る頭を撫でて司が問い掛けると、類は柔らかく笑う。学生であった頃と一番変わったのは二人の関係で、大人になったからこそ出来ている事だ。
    「一緒に暮らせるの嬉しいなと思って」
    「確かに、大人になったからこそ出来る事だな」
    「ふふ、そうだね」
     類の左手が司の左手を撫でると、薬指に付けた指輪同士がぶつかり音を立てる。それは聞き逃してしまいそうな小さいものだったが、二人の耳にはしっかりと届く。
    「ほら、いい加減に夕飯にするぞ」
    「うん」
     腕を叩かれた類が体を離すと、司は冷蔵庫に食材を片付けながら食事の支度を進める。当たり前になり始めたその姿を見て、類はふにゃりと頬を緩ませるのだった。
     
     
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💜
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    x12_rt

    PROGRESS※18歳未満閲覧厳禁※

    2024/5/26開催のCOMIC CITY 大阪 126 キミセカにて発行予定の小粒まめさんとのR18大人のおもちゃ合同誌

    naの作品は26P
    タイトルは未定です!!!

    サンプル6P+R18シーン4P

    冒頭導入部とエッチシーン抜粋です🫡❣️

    あらすじ▼
    類のガレージにてショーの打合せをしていた2人。
    打合せ後休憩しようとしたところに、自身で発明した🌟の中を再現したというお○ほを見つけてしまった🌟。
    自分がいるのに玩具などを使おうとしていた🎈にふつふつと嫉妬した🌟は検証と称して………

    毎度の事ながら本編8割えろいことしてます。
    サンプル内含め🎈🌟共に汚喘ぎや🎈が🌟にお○ほで攻められるといった表現なども含まれますので、いつもより🌟優位🎈よわよわ要素が強めになっております。
    苦手な方はご注意を。

    本編中は淫語もたくさんなので相変わらず何でも許せる方向けです。

    正式なお知らせ・お取り置きについてはまた開催日近づきましたら行います。

    pass
    18↑?
    yes/no

    余談
    今回体調不良もあり進捗が鈍かったのですが、無事にえちかわ🎈🌟を今回も仕上げました!!!
    色んな🌟の表情がかけてとても楽しかったです。

    大天才小粒まめさんとの合同誌、すごく恐れ多いのですがよろしくお願い致します!
    11

    recommended works

    Sai

    DONEプロセカ腐🎈🌟人魚パロ
    あのイベントの劇の設定で捏造妄想強めの小説書いてみました。
    こちらが、1話ごとにできたタグにしてます
    飽き性なので応援がなかったら全然書けないので、1人の類司に囚われてる友人にべた甘に褒めてもらってますが続けられる気がしません。
    続かせようと頑張ってます
    良かったら応援してください😭
    本編終わらないのに何故かアクスタ出来ました楽しみだなぁ\(^o^)/
    眠れる竜と満月になり損ねた魔女プロセカ人魚パロ
    【眠れる竜と満月になり損ねた魔女】

    プロローグ


    これはとある出来損ないの物語だ。



    僕は自分が異質だと気付いていた。

    黒々とした筋肉出てきた脚はほかの人魚とは異なる上に、やはり目立つ。
    手のように使いこなすことの出来るこれは便利で一度に他の作業ができる。
    何もかも器用にこなす僕は間違いなく天才と呼ばれる部類だった。
    当然異質である者は、平凡なるものとは馴染むことはできない。
    言われるまでもなく孤立していたし、媚びる気も、群れる気もさらさらなかった。
    親も兄弟もみな物心つく頃にはもう既に存在していなかったため、強いて言うなら僕の住処を隠れ蓑にしている色とりどりの小魚達が唯一の暇つぶしの対象であった。
    僕の周りを小魚達が踊る様は好きだったが、それではあまりに刺激がたりない。
    10158