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    女体化いぬぴちゃんのココイヌにタケヒナを添えて

    #ココイヌ
    cocoInu

    エロコレクション☆女体化いぬぴちゃんなので、苦手な方はご遠慮ください。



     紆余曲折在ったが、乾青宗は九井一とつきあうことになったらしい。つまり乾は九井の彼女になったわけである。彼女になったわけだが、乾の格好はそれまでと全く変わらない。どぎついピンクのジャージの上下である。
     東京卍會幹部の総会の間、橘日向は乾といっしょにコーヒーショップで暇をつぶしていた。日向は東京卍會総長・花垣武道の彼女なので、乾が護衛役としてつけられたわけである。実際とのところはこの暑さに辟易し、涼しい場所でお茶を飲んでいるというだけの話だ。そのコーヒーショップでヤンキーテイストの乾はとびぬけて目立っている。ピンクのジャージは可愛いと言えば可愛いが、女らしくはないだろう。日向は乾に話しかけてみた。

    「イヌピーちゃんはデートの時もそんな感じなんですか?」
    「そんな感じって?」
    「ココくんはイヌピーちゃんにワンピース着てとか言わないんですか?」

     オレンジジュースを飲んでいた乾がストローを咥えたまま日向を見る。金髪碧眼の長身美人である。白のワンピースを着れば妖精とでも言われそうな容姿だ。自分の容姿が嫌いなわけではないが、乾のモデル体型と容貌はちょっと憧れでもあった。

    「言われたことねーな」
    「イヌピーちゃんの意思を尊重しているんですね。素敵な彼氏ですね」
    「ステキナカレシ」

     乾は聞いたこともない言葉だとでもいうように瞬いた。ばざばさと音がしそうなほど睫毛が長い。うらやましい。

    「ココはドスケベだぞ」
    「えっ、でも、イヌピーちゃんいつもジャージですよね」

     どすけべというのなら、ミニスカートとか肌の露出の高い服を好むのではないか。少なくとも花垣は日向が可愛い格好をしていると分かりやすく喜ぶ。その点、乾の着ているジャージは大きめで、体形がわからない。わからないのにスタイルの良さがわかるとはこれ如何に。

    「ココが買ってくる下着はいつもドエロだぞ」
    「した……えっ、ココくん、下着買ってくるんですか?」 
    「オレのクローゼットの中身、全部あいつが買ったやつ」

     それもどうかと思うけれど。言葉を亡くした日向に乾はけろりとした顔で、「これもぜんぶココが買ったやつ」とジャージの襟をつかんで見せる。

    「見る?」
    「えっ」

     ついでとばかり乾はタンクトップの首元を下げた。乾はゆるい服装が好きで、たいてい大き目の服を着ている。タンクトップもゆるく、襟元を開いて見せれば、日向の目には乾のブラジャーがばっちりと見えた。

    「レースの白」

     ワイヤーもパットも入っていないそれは、肌が透けて見えた。桃色の乳首も透けて見えた。下ももちろんおそろいだろう。エロイ。なるほどドエロイ。
     ジャージの下はレースのエロ下着。なるほどすけべだ。

    「よ、よくそんなの履けますね」
    「さいしょはびっくりしたけど、慣れるとこっちのほうが楽。しめつけねーし、すずしい」
    「きっとお高いやつなんでしょうね」
    「ココが勝手に買ってくるから値段は知らねー」

     でしょうね……、と呟いた日向を乾がつつく。見れば入り口に花垣と九井が立っていた。どうやら総会は終わり、迎えに来たようだ。ほっと息を吐く日向を乾が更に小突く。

    「ヒナちゃんもエロイ下着にすれば? 花垣もきっとよろこぶぜ」
    「は、はひ……」

     女らしさの欠ける乾に円満の秘訣を教えてあげるつもりが、逆にアドバイスされてしまった。そうこうするうちに九井と乾は腕を組んで仲睦まじそうに行ってしまった。そして日向の前には花垣が「おまたせ~」とやって来る。

    「ヒナの今日のワンピースかわいいね」
    「うん……タケミチくんくらいがヒナにはちょうどいいよ……」
    「えっ、なに? なんの話?」

     首をかしげる花垣に日向はにっこりと微笑んだ。

    「ヒナにはタケミチくんがおにあいってこと!」 
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    somakusanao

    DONEパラレルです。タケミっちがイヌピのお嫁さんになるパラレルですが、ココイヌです。パラレルなので、書きたい放題です。たぶんバジさんをはじめて書きました。たのしいです。
    思った以上にタケミっちの話になってしまった。
    かみさまのくに 川端康成の有名な小説の書き出しに「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」とある。オレが鳥居をくぐり抜けたら、そこは神様の国だった。
     オレもね、おかしいなと思ったんだよ。こんなところに鳥居なんてあったっけ?って。
     そのときオレはバイトに遅刻しそうになって、携帯片手に走っていた。30分にタイムカードを押さなきゃいけないのに、携帯が示す時刻は27分。ちなみに職場まではバスに乗って20分。バス停にすら辿り着いていない。どうやったって無理だ。どこでもドアでもない限り無理だ。そんなオレの目の前に飛び込んできたのが鳥居だった。こんなところに鳥居なんてあったっけ?

    「あ、しまった」

     鳥居に気を取られたせいか、オレの手から携帯がすっぽ抜けて、鳥居の奥に飛んでいった。今日日、携帯がないとなにもできない。遅刻の連絡さえできない。オレは慌てて携帯を取りに行った。携帯しか見ていなかったから、鳥居をくぐり抜けたことに無自覚だった。
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