Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    和伊屋

    @Waiya__

    R18の作品に関して
    18歳未満の閲覧禁止です

    【パスワードについて】
    私のX(旧Twitter)をフォローして頂くと誕生日が表示されますので、それを4桁表記で入れてください(例:1月1日生まれ→0101)

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 9

    和伊屋

    ☆quiet follow

    【R15くらい・龍神🌟】
    ふんどしからはみ出てるものがあるのでパスワード制です 和伊屋の誕生日(4桁)を記入してください
    (X(旧Twitter)をフォローするとプロフから確認できます)

    今年もよろしくお願いします

    Age verification
    Tap to full screen (size:1000x1500).Repost is prohibited
    ☺🍌💖👍👍🍌🌋
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works

    のくたの諸々倉庫

    MOURNINGその手を取るために必要なこと/類司
    前に書いてたものその1です。支部に上げる予定は今のところないのでここに。
     好きだ、と。
     震える声で告げた瞬間、類は大きく目を見開いた。
    「……君が、僕のことを?」
     小さく頷く。屋上は夕暮れの色に染まり、風も冷たくなり始めている。きっと今大声で歌ったら、遠くまで響くのだろうな──と。玉砕覚悟の告白故か、オレの思考はいつも以上に平静なもので。
     けれど見つめた類の表情は、案の定明るいものではない。まあそうだよな、というか告白なんかした時点で冷静じゃなかったか、などと頭を抱えかけたとき。
    「やり直し」
    「……は?」
     心の底から、意味が分からなかった。
     こいつの思考回路を理解できないのはいつものことだが、まさか告白の返事より先にダメ出しをくらうとは。けれどそんなオレをよそに、口元に手を当てて考え込んだ類はただ、「もう一度、言ってみせてよ」と。
    「なん、でだ」
    「そうだね、うまく伝わらなかった……というのが主な理由かな。思わずその対象を、僕かと訊いてしまうほどには」
    「ばっ……今ここにいるのは、オレとお前だけだろうが……!」
    「分からないよ、僕の頭上をカラスが飛んでいたくらいだ。それにこう見えて僕は臆病でね、君の『好き』と僕の『好き』が食い違っていたらと思う 2116