暗 殺 者 バットエンド 終n日目
アキが帰ってこない…
オレはこの部屋からは出られられない。
だってここから出たらオレの首が吹き飛ぶからだ。
n日目+1
アキが帰って来ない
アキが心配だ、でもオレが生きているってことは
アキも生きているのだろう。大丈夫
n日目+2
久しぶりにテレビをつけた
「〇〇暴力団を制圧しました。組員のうち5名死亡、一名現在行方不明…」
何がおきていているのだろう
n日目+3
そろそろ食糧が尽きそうだ。
アキどうしたんだろう…心配でしょうがない
n日目+n
急にドタバタと階段を駆け上がる音を聞こえる
「新開さん!!!」
大きくオレの名前を呼ぶ声…アキ…ではない
「いず…みだ…」
筋肉質の泉田がゴミの山をかき分け、オレに駆け寄り、抱き抱える
「新開さん!!!あぁ、なんて酷い…こんな…」
体が動かない、やっと動かせる口で泉田に声をかける
「アキは…」
泉田が、一瞬何を言っているのか理解はできなかったが
ハッと理解できたように言葉に出す
「安心してください、荒北靖友の事でしょう!?
アイツは自爆し、亡くなりました
だから、もう新開さんは何も心配しなくていいんです」
自爆アキ死んだのか
それじゃ、なんでオレは生きてる
ゆっくりと首元に手を伸ばすと…チョーカーは無くなっていた
アキ…あいつ、荒北靖友って言うのか…
あれ、なんだっけ、ずっと忘れていた気がする…
あいつがいないなら、もう思い出してもしょうがないか
オレは泉田に抱えられながら部屋を出た…
後日
聞いた話
荒北靖友は上からも気に入られた人物で、あらゆる情報を持っていたらしい。
本当なら生きたまま取り押さえ、情報を吐かせる予定だったが…
追い詰められた瞬間首にある自爆装置を発動…
全ては闇に葬られたと思ったが、とある鍵がみつかった
それがオレと靖友が住んでいた部屋だった。
「これが、最後かァ」
目を閉じて悲しい顔をしたアキを思い出した。