お面にて赤を隠す「助之進、戻ったぞ」
「おう、早かったな！」
　馴染みのある声が聞こえてきたので、ああ頼んでいた依頼が終わったのだと理解する。仕事が速くて腕が立つ知り合いがいて助かるな、鼻が高いと満足げに思いながら助之進が振り返ってみると、
「流石は伊織さ……うわああぁ〜〜」
　予想だにしなかった異様な光景が目に飛び込んできて、思わず大声を上げてしまった。




お面にて赤を隠す




（……そこまで異様だろうか）
　まさか見ただけで悲鳴を上げられるとは思わなかった。いやしかし、それはそうかと第三者からの立場で考え、思い直す。いくら助之進が少々他者よりも大袈裟な性格だからといってもこれは普通の反応の範囲内だろう。既知の声に振り返ってみれば、狐面をつけた人間が無言で後ろに立っていたのだから。最近は盈月の儀の影響で町にも怪異が増えている。警戒して損はない。

全部風邪のせいだ「うう〜〜頭がくらくらする」
　馴染みのない痛みが頭に響いてガンガンする。収まらない体の熱さで考えが纏まらず、視界がぼやける。不快だとセイバーが思わず眉を寄せていると冷静な声が上から降ってきた。
「薬は飲んだ、なら後は直に良くなる筈だ」
「……ううっ、どうしてこんな目に」
　こんな状態は嫌だと嘆くと、粥を食べ終えて空になった食器を片付けながら「自業自得だな」と伊織の目が語っていた。
「川で遊んだ後はすぐに体を乾かすようにと云っただろう」
「あれだけ暑かったのだ、放っておけばすぐに乾くと思うだろうが！」
「そうやって面倒臭がってさぼった結果がこれだ。少しは反省しろ」
「むー、そこまで云うのならきみが乾かしてくれれば良かったではないか」

遅咲きの花に手を添えて　――ひらり、ふわり。

　小さい薄桃色の花びらが、風に拐われて空を舞う。
　揺れるまま、流れるままに空中をたゆたっていたそれはやがて終わりを迎え、とある場所に辿り着いた。
　辿り着いたのはとある年若い青年、触れたかどうかも解らない優しさで花びらは彼の頬に着地した。
　落ちてきた花びらは小さくも存在を訴えていたが、当の本人は反応を示さない。満開の桜の樹の下で横になっている青年は眠っているのか、両目を閉じたまま、静かに胸を上下させていた。
　麗らかな日差しの元、穏やかな風に桜の木々がさらさらと揺れる音に紛れて、彼の微かな呼吸音だけが聞こえている。それ以外がほぼ何もない空間で、くすりと鈴を転がしたような小さな笑い声が響く。

雪与松最近一个月因为薛之谦连续的演唱会和音乐节安排，再加上许嵩自己拍摄工作也比较多，竟然是一次好好独处的机会也没有，哪怕能见面也是匆匆分别，实在是让如胶似漆的小情侣备受煎熬。现下难得两人都有空闲，就都火速赶回家，不想浪费一点儿相处的时间。薛那边工作结束得早点，便先回了家，发消息告诉许嵩后就没了动静，后来者只好默默赶路。

许嵩一开门就被新雪的味道铺天盖地的袭来，下意识想捂住鼻尖，转身锁了门，皱着眉将大衣脱下来挂好，又把钥匙放在鞋柜上的收纳盒中，这才不急不忙的进屋。才走到客厅，就见看见卧室房门大开，那人衣衫不整，正试图下床向自己走来。薛之谦只穿了一件白T恤，下摆将将遮住一半屁股，露出腿间一片水光。

“嵩嵩~嗯……快帮帮我……”薛之谦脚下一软就要往地上跌，连忙伸手撑住床沿。而他这俯身塌腰的动作却将自己下身的风光暴露无疑，雪白的臀瓣丰润挺翘，中间暗粉的小穴正空虚的收缩着，淌出的透明体液将私处沾的晶亮，再往下一点便能看见两个饱满的囊袋也是水润的，他刚才估计自己玩的很嗨吧……