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    1dcyukke

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    1dcyukke

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    カルデアのぐだ♂と聖杯戦線
    エミヤ→士郎だけど村正の依り代に過保護ってかんじの話「 」はセイバーの式

    「聖杯戦線とやら催しに、儂も連れていけマスター」

    ずかずかとマイルームに入ってきた千子村正はキラキラと眼を輝かせてマスターの令呪がある右手を両手で包みながら懇願してきた。
    村正は最近ランサーと仲がよく、昨日も前線から無傷で帰還したことを肴にされ語り明かしたようだ。
    防御や攻撃力のサポートがあるキャスターアルトリアと……どうしても並ばせたい気持ちが沸いてしまい、周回中ずっと休みなしで可愛そうだったので休ませている。
    村正さんも同様の理由だったのだが、どうにもこうも戦があれば体は動いてしまうようだ。


    「ん~……村正さんは回避とかガッツがないから…」 
    「おっと、それはなしだ。礼装を渡すか、マスターが与えるか、できるだろう?儂はこの1ヶ月で把握したからな。」
    「ハハハ」


    宇宙や鎌倉という名の各地へ何度も連れていってはくたくたになるまで宝具を出していた村正さんでもその辺り覚えていたのかと計算が甘かった………自分の礼装も色々増えたからといって自慢したのも仇となってしまった。

    「それじゃあ明日、もし出られるようだったら……」
    「決まりだ!真剣勝負の一騎討ち、いや二騎でも三騎でも、できるとこまで儂ならやるぜ。」
    「はいはい、演習だってことは一応頭に置いといてよー」
    「わりぃ、本気出しそうだった」
    「霊基壊さないでよ!?」




     その後他愛もないダヴィンチちゃんやムニエル、ホームズの無茶ばかりする話、新所長のごはんも美味しいという裏話をして村正さんは部屋を後にした。
    そのときに気づくべきだった。






    「……もしかしています??」
    「ああ、全部聞いていたぞマスター」
    「あちゃ~……エミヤのごはんも大好きだからね!?」



    「…………コホン」



    「はぐらかした、ごめん」
    「宜しい。その件はキャットにも伝えることで帳消しだ。」

     怒ってる。これは怒ってるエミヤです。

    「うっ………聖杯戦線……」
    「ああ…セイバーのクラスは確かに明日、一枠ある。普段ならパーティーを組むのも文句はない。しかし今回は別だ。」
    「聖杯なら村正さんも持ってるし大丈夫でしょ」
    「マスター、それは託された完全な聖杯での話だ。今回はどうだ?聖杯の雫とやらは完全か?」
    「ちょっとしたジョークグッズ的な雰囲気がある聖杯…」
    「はぁ……安易にそんな物をアレに見せてやるな。何かしらおこるかもしれんだろうが。」
    「うん…」

     その何かとはとんちんかんな打出の小槌等の事を思い浮かべていたがエミヤの表情と声の重さはそうではなかった。
    俺とエミヤとの絆は10まであがっている。
    様々な文献をダウィンチちゃんからもらったり、他のデータから閲覧した以上のことをエミヤは明かしてくれている。
    村正さんが入った依り代の衛宮士郎という人物が自分であり、自分ではないこと。そして絶対に秘密と言われているのがまさかの 恋仲 だったことだ…。
    多分その他聖杯戦争に参加した経緯とかは説明をはぶかれたけれどエミヤは俺を頼ってくれている。それだけでマスターとしては大成功だろう。


    「わかった、そこまで言うなら明日の聖杯戦線は私一人でいこう。手出しは無用と他のサーヴァントにも」
    「わーっ!!!わかったよ、明日のセイバー枠に村正さんはいれない!はい!」
    「代わりに誰をいれるつもりかね?もちろんアルトリアも却下だ」
    「うっわ過保護だ……」
    「明日のご飯の担当をガウェイン卿に頼もうか」
    「はい!じゃあかわりに━━━━」






     翌日、俺は聖杯戦線が始まるきっかり18時にカエサル(マスター仮)に挑みにいった。
    もちろん村正さんには18時30分に集合時間と伝えてきてもらって、だ。


    「おい、マスター。儂をはめたな、絆減らしとくか?」
    「あああ~!!!減らしたら大変になるのは村正さんです!!!」
    「………そうだった」


     出迎えてくれた村正さんはあまり怒ってはないみたいだと一息ほっとした所でまた問題が起きる。
    そう代わりに連れていったセイバーは誰だとサーヴァントが帰ってくるまで待つといいのだ。
    村正さんが納得してくれそうな人は一人しか浮かばなかったのでぱっと提案したもののエミヤも二つ返事で彼女との戦闘を許可してくれたは本当に良かった。

    「あ、帰ってきたみたい?あれ?なんか遅かったけどどうしたの?「 」?だけ?」
    「ふふ、今日の戦闘もだけど、弓兵さんが頼もしくて本当に楽しかったわ。ありがとうねマスター。」
    「………奴さんなら文句はねぇ。儂に回復能力はねぇからな。」
    「千子村正さん。こんばんは、あなたがちょっぴり羨ましくなったわ。いづれ、お手合わせしてね。」
    「おぅ。ついでに鍛冶師としてその刀、見られるようにしとくからな。」
    「ふふ、妖刀が本当に好きね。」


     「 」は、角を曲がるとまた消えた。 
    消えたというより、見えないと思い込まされてるだけなのかもしれない。
    そうして話ている間に残りのアンデルセンとサンソンは自室にそそくさと帰っていった。
    それもそうだ、二人とも何もしないで俺と戦闘を見守ってただけだからね。
    戦場を駆け回ったのは「 」とアーチャーの


    「………おい、お前さんだろう?儂にこの時間にここにこいといったのは。」
    「あーっ!エミヤ………ありがとう今日も。ほぼ全部任せちゃったけど流石だったね。」
    「ああ。マスターの出迎えの時間にぴったりだったようだな。」

     いくら回復したとはいえ、外套からは焼けた臭いがまだ残っている。
    眼は狩人のままで今のエミヤは多分最高に機嫌が悪い。
    きっとエミヤの予想では俺が村正さんを宥めて解散してるはずだったのだ。

    「ぐっ…別にこんなことで小競り合いするのもバカらしいから辞めとくけどよ、そんなんじゃいつか損するぜ」
    「かまわんよ、貴方の支援などなくとも私にはマスターがいるし何より回避ができる身でな?」
    「もー!エミヤも大人げないって!」

     ジリジリと火花が散るような時間は俺の精神に悪かった
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