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    白久黒音

    @taitoru4

    @taitoru4
    二次創作用です。

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    白久黒音

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    まほポプ男女カプ
    ラルポプになる予定だが×じゃなくて+で終わりそう

    ひとごろし初めて作ったアイテムは、実はドラゴン・キャンディじゃないんです。
    ううん、違う。そうじゃない。もっと正確に言うなら、初めて『成功させた』アイテムですね。
    先生、覚えてますか?
    わたしが作ったアイテムの中で、一番完成度が高いもの、あったでしょ?
    先生が一番驚いたアイテム。そして危なくて使えないって言ったもの。
    そう、身がわり人形。でもね、本当はあんな感じじゃなかったんだ。
    本当はね。寿命をもらって、そのひとの姿を完璧にコピーする能力じゃなくて、本当は……本当は…………。
    …………本当は。
    人形のボタンを押したひとの、寿命全部を吸い取り、脱け殻となった体を置いて、人形が本物に成り代わるアイテムだったの。本物の姿をコピーして、本物と同じ人格、魂が人形に宿る。人形は本物の姿を完璧に再現する。そんなアイテム。本当なら、人形が壊れれば元の肉体に戻るはずだった。
    …………これも欠陥があって、人形の体なら痛みもなく、壊されても脱け殻となった肉体に戻れば大丈夫なはずだった。けど……。
    先生も、知ってるよね? 身がわり人形は、本物と違ってすごく脆いの。
    成り代わった人形が壊れれば、寿命を吸い取られたひとも、死んでしまったの。人形が壊れても、脱け殻となった体は動かなかった。寿命を全部取られた瞬間、冷たくなって死んでしまっていたみたい。
    わたしね、すごく怖くなった。わたしのアイテムが、簡単にひとの命を奪う道具になってしまったことを。そしてそれを悪用できることに。
    先生も知ってる通り、わたしは魔法がすごく下手だったの。力もないし、簡単に殺されちゃうような弱っちい存在。だからアイテムに頼るしかなかった。アイテムを、使うしか、なかった。
    魔女狩りって、本当にあるんだねって、実感した。だから、殺さないと殺されちゃう。仕方なかったって、言い訳するしかなかったの。
    ごめんね。わたし、先生が思うほど綺麗じゃないんだ。

    思い出したくもないから、あんまりよく覚えていないの。
    課外授業として、見習い魔女として、何人かで人間界へ行った。
    そこで、先生が油断した隙に、わたしたちは危ないひとたちに捕まった。
    持ってたアイテムを奪われた。
    魔女だとバレた。
    本当は、売ろうとしたんだって。お小遣い稼ぎだって。売れた魔女は死刑だろうって、笑ってた。
    でもアイテムが便利だからもっと作れと、生かされた。材料のある場所は人間界にはないもので、ホウキに乗れる友だちも一緒じゃないと集まらないと言えば、同じ見習い魔女たちも生かされた。何人かは、ちゃんと戻ってくるよう人質にされて。
    身がわり人形、ううん。この場合、成りかわり人形について説明したら、危ないひとたちは大喜びで人形のスイッチを押した。なんの不自由もない不死身の体だって。恐れ知らずの人間兵器だって。
    欠陥があるなんて、知らなかった。わたしも、そんな恐ろしい欠陥があるなんて、わからなかった。
    たくさんのひとが死んだわ。壊したのはわたしじゃないけど。危ないひとたちは野望があったみたい。無謀にも国に戦いに挑んで、負けて、二度と元の体に戻れず人形として死んでいった。
    わたしのせいよ。
    あのひとたちが死んで、感謝するひともいたわ。でも、それ以上にわたしを怖がってた。わたしも、わたしが怖かった。こんな恐ろしいアイテムを作れてしまうわたしが……すごく怖くなった。
    アイテム作りなんてやめてしまいたい。そう思った。だけど、次々と溢れるアイディアを止められなかった。面白いアイテムを作りたかった。こんな危険なアイテムなんかじゃなくて、みんなが笑顔になれるアイテムを。
    アララカン先生がね、言ってくれたの。死なせてしまったひとたちを忘れないこと、二度とこんな悲劇を繰り返さないこと。それを心に刻み、あなたはあなたが本当に作りたかったアイテムを作りなさいって。
    だからわたしは今、ここでこうして生きてるの。
    がっかりした?
    これがわたしの秘密。
    ティンクル☆スター。輝く星の意味はね、死なせてしまった彼らを忘れないためにつけたお店の名前なの。だってひとは、死んだらお星さまになるんだよね?
    酷いひとたちだったけど、せめてその魂は輝くものであってほしかったの。

    わたしね。先生やアルやリアナ、他にも大好きなひとたちが、生きるために誰かを殺していたとしてもなにも言わない。言えないよ。わたしだって、知らなかったとはいえ、ひとを死なせてしまったんだもの。だからなにも言わない。ひとを殺していたとしても、わたしが先生たちのこと大好きなことにかわりないもん。
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    白久黒音

    PASTまほポプ男女カプ

    かなり前にメモったものです
    部分的にラルポプでアルポプです
    猫吸いネタとなります
    最後だけいつもの質問形式
    猫吸いならぬ

    ポプル吸いがブームなラルガスが疲れきった顔のとき、仕事に行く前にポプルを吸うようになる。背後から羽交い締めにして逃げられないよう腹に手を回して囲い、すぅうううっとポプルの後頭部から息を吸い込み、ふぅうううっと息を吐き出す。それを二、三回繰り返すと「よし」と言い、スッキリした面持ちで仕事に向かう。最初にやられたときは、あまりの出来事にポプルは固まり、吸われては赤くなってじたばたともがき、息を吐き出されては目を丸くして「うひゃあ」だの「きゃうん」だという可愛らしい悲鳴を上げぶるぶると震えていた。吸われる感覚はまだいいが、吐き出されるのはぞわぞわしてシッポもピンと逆立つらしい。

    今では慣れたもので本を読みながら好きにさせている。ただしそれは抱きつかれるまでの話で、吸われると嫌そうに眉を寄せ唇を尖らせ顔をしかめる。吐き出されると目を丸くしてぞわぞわぞわっと全身鳥肌が立っている。それでも好きにさせているのは諦めか、ラルガスが好きだから、どちらもか。ラルガスもラルガスで、ポプルのことを自分の所有物かアニマルセラピーのようだと思っている。猫か犬かネズミかときかれると、ポプルは猫種の方ではないチンチラが近いらしい
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    白久黒音

    MEMOまほポプ二次
    グラヴィーさんがティンクルスターにやってきたシリーズの話のどこか
    目に包帯巻いてるポプルいるので苦手な人は注意!
    アルとポプルのやり取り
    瞳に魔力が宿ってるようなもんだし魔力が高まり過ぎて熱が出てしばらく目を休ませるため何日か包帯で覆ってるポプルいないかな
    できるだけ魔法を使って魔力を発散させた方がいいが、やり過ぎるのは酷だろうとパパお手製の魔力抑制薬飲んで安静にしてるとか。ちなみに転がり落ちる率はめちゃくちゃ上がるので最低ひとりはヘルパー必須
    あるときアルが、目が見えなくて不便かときくが、ポプルは全然と答える。目が見えるときと見えないときの景色がまるで違うと。見えないのに景色がわかるのかと言うアルに、ポプルは見えないけど見えないから注意深くなるのよと。よく知る場所なのに目の前にあるものがどんな形をしているのか、触るものは熱いのか冷たいのか、慣れ親しんだ家がどんなにおいなのか、食べているものがどんな味なのか、ここで耳をすませばどんな音が鳴るのか、直前までわからないことがワクワクすると笑顔で答える。危ないものがわからなくて不安はないのかとアル。怖いことはアルやリアナがやっつけてくれるでしょう?とポプル。照れくさそうに笑うアル、ポプルの手を取り彼女の進む道を照らす炎となる。彼女が安心して歩けるようにと障害となるものは彼が弾き、彼女を守る。
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