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    こねこねしました!

    #まくだのワンドロとワンライ
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    MEMOダニーさんがハニーレモンカップケーキを焼くお話
    ハニーレモンカップケーキアイツがいたら今なんと言っただろう。どんなことをしただろう。
    そんな風に思うことはほぼない。日常は淡々と過ぎていく。自分でも驚くことに。ハワイを去るアイツに求められたハグに応えたあの時にはこれから始まる日々に耐えることの痛みを想像していたのに。
    あぁ、なんだ。意外と平気だったじゃないか。と思った矢先、思いもよらないところにアイツの影を見る。例えば本当はもう少し少ない量を焼くつもりだったカップケーキのバターの量を多く計り間違った時なんかに。
    バターが50グラムなら砂糖も50グラムにしないと。柔らかくしたバターをホイッパーでふんわりするまで混ぜたところに砂糖を2回に分けて入れて、その都度混ぜる。ひとつまみ加える塩は美味しくなるおまじない。卵一個を解きほぐしてバターの中に少しずつ混ぜていく。一気に入れずにゆっくりゆっくり。小麦粉は80グラム。そこにベーキングパウダーを3グラム混ぜておく。バターのボウルに振るい入れたらゴムバラに持ち替えてさっくりと混ぜる。まだ粉っぽさが残っているうちに切っておいたレモンの蜂蜜漬けを入れて今度は粉っぽさがなくなるまで混ぜる。室温に戻して置いたミルクを30グラムとバニラオイルを2、3滴入れて生地にツヤが出るまで混ぜたら後は型に入れて焼くだけ。
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    わかめごはん

    DONEお題「お前に言ってなかったことがある」
    中の人のイメージから、勝手に歌が上手なダニーさんのお話。
    金曜の夜、二人の酔いも深まったマクギャレット邸で、なんとなく見ていた退屈なアクション映画は、エンドテロップが流れるばかりになっていた。カウチに沈んだダニーは、自分の隣に陣取るスティーヴを見る。その腕はカウチの背もたれの上に伸ばされていて、ダニーの肩には落ちてきていない。
    「なぁ」
    「ん? そろそろ寝るか? 泊まるだろ」
    カウチに寝るダニーのためにブランケットを取ろうと、立ち上がったスティーヴの手をダニーが掴んだ。
    「ギター」
    「なに?」
    「俺がやったギター。持ってこいよ。演奏会しよう」
    「え……今から?」
    「あぁ。嫌とは言わせないぞ、俺がやったんだからな。弾いてるか? あれ」
    「あ、いや……うん。実は、たまに」
    「一人で?」
    「だって、聞かせるやつもいないし」
    「ここにいるだろ。早く持ってこい」
    スティーヴはわずかに逡巡しながらも、二階の自室からギターケースを持って降りてきた。
    テーブルに置いて、観念したように勢いよく蓋を開ける。手にすると、わずかなチューニングで良い音が鳴った。まめに弾いているようだ。
    「何が弾ける?」
    「メジャーな曲なら。コード鳴らすだけでよければ」
    「そうだな。… 1168

    わかめごはん

    MOURNINGお題は「いいか、よく聞け」
    なんともしっくり来てないけど投げちゃう
    地下の取調室で、スティーヴ、ダニー、そしてルーの三人が喋らない容疑者を前にして立っていた。しかしルー以外の二人は、入室するなり出入口の両脇に腕組みをして立ち、一言も口を開いてはいない。その異様な威圧感に、容疑者の男も額に汗を浮かべ始めていた。
    「おい、仲間の居場所をしゃべる気はないのか」
    「……」
    無言を貫く男に、ルーが顔を近づけた。
    「いいか、よく聞け。お前さんだってハワイの犯罪者の端くれなら、FIVE-0のスティーヴ・マクギャレットとダニー・ウィリアムズの話くらい聞いたことがあるだろう。あいつらがその二人だ」
    男の視線がルーの背後を行き来する。スティーヴとダニーは微動だにせず、冷たい視線で見下ろすばかりだ。
    「しかもあんた、最高にツイてない。今日はあいつら最高に機嫌が悪いんだ。こんなのはあれ以来かな……スティーヴが参考人の腕を折った時か、ダニーが犯人に喋らせるまでボコボコに殴り続けたときか。あんたがこのまま喋らなかったら、俺も二人を止められるかどうかわからんぞ」
    声を潜めてルーが囁けば、男の喉仏が上下した。
    刑務所へ行った者や同業者たちから、FIVE-0の噂は聞いていた。てっきり尾 1186

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