大学生パロ「虎杖頑張れ」
「虎杖君、電話番号聞けたら教えてね!」
大学に入って初めての合コン。少し幼い顔立ちの虎杖悠仁はその場にいたサークルメンバーとロシアンたこ焼きをして見事に辛子味のたこ焼きを食べた。その上に罰ゲームとは踏んだり蹴ったりだ。
「はぁ・・絶てぇ引かれておわりだつーの」
頭を掻きながら悠仁は溜息をついた。チラリとターゲットのほうを見るたと悠仁は再び溜息をつく。自分が男性に恋をする側だと気付いたのは中学の時。それからと言うものまだ理解の少ない方の街に居たから悠仁はそれを隠すのも得意になって居たが、流石に罰ゲームとはいえ好きな人に告白してこいは無いと思った。
(まぁ・・適当に話して終わればいいよな)
立ち上がる悠仁に周りがおぉーとどよめく。その時に仲のいい伏黒が心配そうにしていた。
「無理すんな」
「大丈夫だよ!ノリだよノリ」
苦笑いする悠仁は歩き出すと隣で盛り上がる席に移動する。
「えっと五条先輩隣いいスっか?」
銀髪の青年に声を掛ければ周りに居た女性が悠仁を睨みつける。
(怖ぇ・・)
五条悟、性格と女癖以外はパーフェクトの大学生。外車を乗り回し、父親は大手会社の社長ならそれは皆が狙う物件だ。そもそも悠仁が彼を好きになったのはまだ彼を知らない時で、大学と寮の下見の時に悠仁は迷子のおばあちゃんと駅を探しながら悠仁も迷子になっていた。二人で途方にくれていたら、五条に声を掛けられて事情を話したら笑われて道案内して貰った上に大学の案内までしてくれて、優しくて笑顔が綺麗で惚れたのだが性格に難ありと聞かされて固まったがどうせ付き合う事もないなら大丈夫だと思って片思いをしていた。
「えっ?男まで俺ん所来るの?ずけぇ」
嫌そうな顔をされて悠仁は掌を握る。
「俺に興味持っても男は無いぜ?まぁ隣で呑むのは構わねけど」
五条は側に居た女の子を押しのけたて席を作ると面白そうに悠仁を見上げてくる。押しのけられた女の子入は悠仁を痛いくらい睨むが五条には逆らえないのか黙り込んだ。空いたスペースに座ると自然と悠仁がさっき飲んでいた甘いお酒が置かれる。何でと思いながら五条を見ると楽しげに笑う五条
「今この席これしか無いんだよな」
「ありがとうございます」
目の前に来た酒に口を付けって1口飲み干すと不意に腰に腕が回されて、悠仁の体が跳ねる。驚いて距離を取ると強めに引き寄せられて悠仁は固まる。
「虎杖くん?虎杖悠仁君だよね?」
何で腕がまわされたのか焦って居たら可愛らしい女の子に声を掛けられて悠仁は戸惑う。
「えっとこの間はありがとう」
その言葉に悠仁は首を傾げて暫くして、転びそうになったのを片腕抱きとめて、医務室まで運んだのをおもたいだした。
「あぁ!思い出した!怪我なかった?」
「うん!大丈夫だったよ!力強いね!本当にありがとう」
「うんにゃ!気にすんなって!」
悠仁の可愛らしい笑顔にその子は赤面する。悠仁は思う、細っこい身体に柔らかそうな胸に可愛らしい顔、女の子に産まれたら少しだけチャンスがあったかなと。その子は悠仁の気持ちに気が付かないま悠仁の腕に抱きついて柔らかい胸を押し当てる。
「わぁ・・あのさぁ近くない?」
「普通だよ!悠仁君可愛い」
その言葉に悠仁はますます紅くなる。
「えっ・・可愛いって俺男だよ?」
「うん!知ってるよ!あの時はかっこよかったもん」
思わせぶりな言葉に周りが騒ぎ始める。それに合わせて自分が居た席からも虎杖何したんだよと揶揄う様な野次が飛び悠仁は小さく息を漏らした。
「本当に踏んだり蹴ったりだな」
小さく呟いた言葉は誰にも届いてなく、渡されたお酒を一気に飲み干した。
「悠仁君!お酒強いのもっと飲みなよ!」
魂胆丸見えの女の子がどんどんお酒を頼む。まぁ酔えば勃た無いと聞いたのでお持ち帰りされた所で適当に誤魔化そうと決め悠仁は酒を飲み干し、一応伏黒にLINEで帰り宜しくと送るのだった。その時の伏黒の顔がやけに固まって居たのを見てごめんなっと内心思うのだった。
暫くして沢山飲まされて悠仁は流石にトイレに行きたくなり女の子に笑いかけ
「ごめんねお手洗い行ってくっから」
その言葉に腕を離されて立ち上がると身体がふらついた。
「大丈夫ついて行こうか?」
上擦った声に流石に悠仁もまずいと思い首をふる。
「いいよ1人で大丈夫だから、酔いも覚ましたいし」
逃げるようにトイレに向かえば使用中で、そういえば参加費は最初に集金されていたこともあり
「帰ろっかな・・トイレ長そうだし」
1つしかないトイレには鍵がかかり漏れる声はただ用を足している感じではない。スマホを取り出して伏黒に要件を送ると一緒に帰ると来たので安心していた時だった。
「悠仁?トイレ済んだ?早く来いよ」
「あっ?えっ五条先輩」
「んっだよ?心配で迎えに来た奴に驚くとか有り得ねぇ」
その言葉に悠仁ははっとして
「先輩あんがとう」
と笑う。その後言いにくそうに口を開く
「あんさぁ・・トイレ使えねみたいだから、俺友達と帰る事にしたから、失礼します」
「あぁ?勝手に決めんなよ?俺のテーブル俺の許可無いと帰れねぇだよな」
「えっ?嘘」
「本当」
その言葉に悠仁は顔の前で手を合わせる。
「悪ぃとりあえずトイレ行きたいから帰らせたて」
「仕方かねなぁ、俺が送って行くから友達断れ」
「えっでも」
「漏らしての?」
低くなった声に悠仁は身体を震わせて伏黒にに先輩に送って貰うとLINEをうちその画面を五条に見せる。
「良いぜ、帰ろうか悠仁」
悠仁の肩を抱きながら五条は店を出る、向いのコンビニ入って悠仁はトイレに向かうと五条は何やら買い込んでいた。トイレから出ると五条は外に立っていて悠仁は急いで駆け寄った。
「おまたせ」
「大丈夫だけど、酔い覚まし」
渡された水を見て悠仁は驚いた顔を嬉しそうな笑顔に変えて水を受け取る。
「先輩サンキュー」
「1口飲んだけど気にすんなよ」
「えっ・・うん」
その言葉に関節キスと赤面するがブンブンと首を振り悠仁は一気に水を流し込む。冷たい水が気持ちよくて半分飲みきった所で口を開く離して
「美味しい・・アレ」
再度お礼を言おうとしたら視界が歪む。フラフラと揺れる身体から力が抜ける。
「おい悠仁?」
どさりと倒れた悠仁の身体を受け止めてお姫様抱っこで持ち上げる五条は口元を歪ませる。
「はぁ・・やっと手に入るぜ」
くたりと眠る悠仁を見つめて五条は楽しげに歩き出す。
「家に帰ろうぜ悠仁、ずっと一緒に暮らそうか」
ちゅうっとキスをすると五条はゆっくりと歩き出すのだった。