深夜のトイレから5号室に戻ったつもりが、すっかりお馴染みになってしまった大人御幸の寝室に出てしまった高校生沢村。
けどその夜はいつもと違い、御幸は眠っていた。
「御幸? 寝てんすか?」と近寄ってみると酒の匂いがする。
大人だもんな、そりゃたまには仲間と酒飲むよな、飲んだら酔うよなと納得したものの、御幸とセックスするまで帰れない沢村は困り果てた。
「御幸寝てんだけど」と誰にともなく説明しつつドアを開けようとしたが、ひらくはずもない。
諦めて御幸を起こしにかかるが、揺すっても軽く叩いてみても酔っぱらった大人は起きる気配がない。
このままでは無駄に時間が過ぎるばかりだ。
しょうがない。
沢村は覚悟を決めると、サイドテーブルの引き出しを開ける。
そこにローションやゴムが入っているのは知っていた。
使いかけの見慣れたボトルを取り出すと沢村はパジャマ代わりのハーフパンツと下着を床に落とし、ベッドに上がる。
どぼどぼと手にローションをぶっかけると、いつも御幸がするように両手を擦り合わせてあたためたあと、きゅうっと竦んでいた後穴へと指をのばした。
さっさと終わらせたい気持ちを抑えていきなり突っ込むことはせず、深呼吸しながらゆっくりと縁に指を這わせ緊張をほぐし、ゆるゆると綻んだところで慎重に差し入れる。
痛い思いをしたくないから、恥ずかしいのを堪えて沢村は自分を指で犯し続けた。
静かな寝室に沢村の嬌声まじりの吐息と、ちゅぽ、ぷちゅ、と艶めかしい水音が響く。
やっと3本飲み込んでも引き攣れるような痛みを感じなくなった頃、沢村は指を抜くと、未だぐっすり眠っている御幸のブランケットを剥ぎ取った。
苛立ち紛れに乱暴な手つきでスウェットを下着ごと下げ、ひっつかんだボトルの中身を垂らし、その冷たさで心なしか縮こまった性器を握り込む。
そのままくちゅくちゅと弄れば酒が入っているせいか反応が悪いが、先端を口に含み手で熱心に扱けば程なくして御幸のそれは芯を持ち始めた。
用意は整った。
沢村は大きくひとつ息を吐くと、御幸へと跨る。
ローションとカウパーで濡れそぼった御幸の怒張を自らほぐした後穴に押しあてると、沢村は腰を落とした。
時間をかけると御幸の熱やかたさに身体が竦んでしまいそうだから一気に、奥まで。
「っあ――…!」
指が届かなかった狭隘をみちみちと押し開く衝撃はすさまじく、沢村は喉を仰け反らせ涙をまき散らしながら喘ぐ。
それでも御幸のを根元まで含んだ沢村は、腹の中のそれが馴染むまで待った。
御幸を異物として追い出そうとする動きがおさまり、快楽をくれるものだと思い出し、ちゅうちゅうと吸い付くようになるまで。
もっと刺激を寄越せとうごめきだしたのを感じた沢村は、奥歯を食いしばるとガクガク震える足を叱咤し、遂情するべく腰を振り出した。
このあと頑張った沢村が達すると同時に、やっと異変に気付いた御幸が目を覚ます。
でも自分だけすっきりした沢村は「お邪魔しました!!」とベッドを飛び降りると床に放っていたハーパンとパンツをひっつかんでドアの向こうに消える。
イッてなくて勃てたまま呆然としている御幸を残して。
.