ちいさくてむぜなやつ「つきしまぁ、ちーかわってしっちょっ?」
「チーカワ?」
「ちいちゃくてむぜやつじゃ」
「……どんなやつ?」
「しろいちいちゃいのと、はちやれとうさぎ!しっちょ?」
「……そういや、ちよがそんな話してたような」
「キェ!おいとはなしてるときにほかのはなしだめ!」
「はいはい……やきもち焼きだなぁ」
「おもち?」
「うん、お餅。ほっぺぷよぷよだな」
「ふきひまぁ、ほぺほよほよせんでぇ」
「はは」
「……つきしまは、ちよちゃのことすいちょ?」
「うん?……幼なじみだし、好きだよ」
「キェェ…ッ!か、かのじょ…?」
「ふはっ!違うって。……家族みたいなもんだから、彼女じゃないよ」
「まこち?」
「まこち」
「うふふ、よかったぁ」
「……心配だった?」
「うん」
「どうして?」
「えっ!えぇと。うーん」
「教えてくれないのか?」
「うー……まだひみつ!おいがもうちょっとおおきくなってから」
「分かった。楽しみにしてるな」
「はよおおきくなろごた」
「もう少しかかるかもだけど、待ってますよ」
「おいのほうがおおきくなったら、つきしまちーかわになっちゃうけどいい?」
「いいですよ」
「つきしまぁ、むぜ」
「……他の人に言ってません?」
「むっ、つきしまだけじゃ!」
「そうですか」