ねむれ ねむれ上官命令を見た後に眠るなんて無理でした。情緒がおかしくなりすぎて真夜中に腹痛を起こしました。
もう…すべてが言葉にならない(語彙力がないだけ)
とにかく、止めてくれてありがとう少尉殿…。
俺は鯉月界隈のお荷物オタクです。 ブヒィッ
あの後の軍曹も、何日も眠れなかったのではと思ったり。
眠れない夜に、眠らない月を見ていた。
私と月島は村の一角にある家を宛てがわれた。樺太以来の寒い夜を覚悟したが、家の中は思いの外あたたかく安堵した。どの家も簡素な作りに見えて、アイヌの知恵が生かされているということだろう。
「あんたたちはここで休んで」
「ありがとう」
夜更けから気が張り詰めたままで、出産に立ち会いとにかく疲れていた。村人に甘え一眠りしようと寝そべる。病院とは違う匂いがする場所だが不思議と落ち着く心地だった。火も起こそうと思い再び身体を起こすと、未だに月島が突っ立っている月島が目に入った。どこかさっぱりとした表情でいて、ぼんやりと足元に視線を落としている。
「お前もこちらで休め」
「……結構です」
「いいから」
私のとなりを叩く。ここに座れという意味だ。しかし月島は動かない。遠慮している様子はない。何となく意地を張っている子どものような顔をしている。
「お前が休まないなら私も休まない」
子どもを相手にするなら、私も子どもになろう。案の定、月島は私を見てうっすらとため息をついた。
「お気になさらず、少尉殿はどうぞお休みください。私が見張っています」
「何を見張るというのだ馬鹿たれ」
こうなった私は聞かないぞ。お前が一番よく知っているだろう。
コタン妄想 むずかし