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    地下一樓

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    地下一樓

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    うめこ

    TIRED【小説】サマへの好きを拗らせているイチと、イチが他の男を好きになったと勘違いしてるサマが2人で違法マイクを回収する話④
    ※H歴崩壊後
    ※名前があるモブ♂が出張ります、モブいちっぽい瞬間がありますがサマイチの話です。
    カーテンの隙間から薄い紫の空が見える。 まだ日は昇りきっていないが、どうやら朝になったようだ。
     のろのろと体を起こしスマホを手に取ると、時刻は五時を過ぎたばかりだった。
     隣で寝息をたてている一郎は起きる気配がない。
     昨晩は終ぞ正気に戻ることはなかったが、あれからもう一度欲を吐き出させると電池が切れたように眠ってしまった。
     健気に縋りついて「抱いてくれ」とせがまれたが、それだけはしなかった。長年執着し続けた相手のぐずぐずに乱れる姿を見せられて欲情しないはずがなかったが、その欲求を何とか堪えることができたのは偏に「かつては自分こそが一郎の唯一無二であった」というプライドのおかげだった。
     もう成人したというのに、元来中性的で幼げな顔立ちをしているせいか、眠っている姿は出会ったばかりの頃とそう変わらない気がした。
     綺麗な黒髪を梳いてぽんぽん、と慈しむように頭を撫でると、左馬刻はゆっくりとベッドから抜け出した。
     肩までしっかりと布団をかけてやり、前髪を掻き上げて形のいい額に静かに口付ける。

    「今度、俺様を他の野郎と間違えやがったら殺してやる」

     左馬刻が口にしたのは酷く物騒な脅 4404

    saga1913

    DONE【さまイチャ3展示作品】
    せっかくの猫の日なので(?)リハビリに書いていたサマイチ短編をアップしました。猫のような犬のような二頭身ケモ刻さんと子育てがひと区切りついた一郎くんの日常。世界観ガバ設定なので広い心で読んで頂けますと嬉しいです🙏
    さまときとあさ 洗ったばかりの白いカーテンを引くと、雲ひとつ無い青空が広がっていた。目覚めは良好。音を立てないように気をつけながら、するりとベッドから抜け出す。太陽に暖められたフローリングを裸足のまま踏みしめると、じんわりとぬくもりが伝わってきた。キッチンの近くまで来ると、昨夜仕込んでおいたホームベーカリーから香ばしい香りが立ちのぼっていて、思わず笑みが溢れてしまう。

     冷蔵庫から貰い物のベーコンを取り出して熱したフライパンに滑らせると、やがてパチパチという音と共に透明な脂が染み出してきた。まだ赤みが残る部分を揚げるように火を通して、ホームベーカリーから取り出した焼きたてのパンの上に敷く。鼻歌を歌いながら脂を残したフライパンにタマゴを割り入れると双子の黄身が姿を見せた。こっちはあいつの分にしてやろうと、ベッドで眠っているだろう同居人を思い浮かべながら、出来上がった目玉焼きをベーコンを敷いたパンの上に乗せた。冷蔵庫にしまっておいたサラダと牛乳、そして少し迷ってから自家製のキャロットラペを盛り付けて、朝食は完成。
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