あなたの主夫になりたくて!その2- 6 -
水曜日の早朝、薄く開いた窓がカララと全開にされ日が差し込む。その向こうからまるい何かが顔を覗かせた。
「おはようございます冨岡さん!いい朝ですね、今週はよく晴れるそうですよ!そうだ、次の土曜日に一緒にお買い物しませんか?」
「...玄関から入れ」
寝起きの顰め面を隠さず、冨岡は起き上がり玄関に向かう。鍵を開け扉をゆっくり開けると小さな子供がニコニコこちらを見ている。
「おはようございます!」
「おはよう...」
子供のような見た目の炭治郎は、体より少し大きいリュックを背負って元気よく挨拶する。冨岡が中に入るように指示すると小さな靴を揃えて脱ぎ、リビングへと進んでいく。
これは水曜と土曜に行われる、炭治郎の仕事。多忙で私生活に乱れがある冨岡が依頼したのであった。
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