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    only_way_i_know

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    「初恋に捧ぐ」あとがき

    2021.03.21 拙作を読んでくださってありがとうございます。こちらはこぼれ話などを書いていくページです。

     依匋増やしたいな、の一点で書き始めたお話なのでこういうことが書きたかったみたいな(メインテーマ的な)のがないのですが、逆を言うなら自分の中の依匋のイデアみたいなものを素直に取り出せたのかなーと思っています。

    ・名前のくだり
     匋平の匋の字なんでこれなんだろ……っていうのは誰もが疑問に思うところだと思うのですが、自分なりにこうなんじゃないかな〜っていうのを出してみました。人は神の作った器、という例え方で言うと第二コリント4章にも「土の器」って表現があるのですが、あれだけ珍しい漢字を使うんだったら陶器師のニュアンスを字面に残したかったのかなと思ってエレミヤを採用しました。匋平の心の強さの一番根っこにあるのが幼少期に漠然と覚えさせられた神の愛だったらちょっと良いな〜と思います。
     名付けるということは世界(混沌)を切り分けて意味づけること(秩序を与えること)、というのを、たぶんソシュールとかが言ってたんですけど なんかそういう面で名付けって明確に祝福にも呪いにもなるもので 生育環境が望ましいものでなかった人にとっては自分の名前がその生育環境をもたらした人間に付けられたものであることって結構厭わしいことなんじゃないかなみたいに思います で、だからこう 呪わしい名前を祝福に変えるというか 自分の名前を好きになれるようなコミュニケーションを、こういう環境だからこそ与えられていたら良いなと思って、オヤジが名前を再解釈する部分を書きました。
     入れ物/器である匋平、布地の依織、と思った時にちょっと対照っぽいけどこじつけかな〜どうかな〜と 思って対照としては書かなかったんですが 魂を砕き人生を引き裂くところに名残があります 互いに受け止めいだき包む男同士なんだわね

    ・琥珀の瞳
     つがいを愛し群れを守り抜く狼の瞳を神林匋平が持っているということ、ありがとうございます以外に言葉がありません
     たれ目の男がだ〜〜〜〜〜〜〜い好き 依織も好きだと言っている 言っていない
     でも好きでしょ

    ・召命
     ESを聴いた時に、17歳時点の匋平って「音楽に選ばれた」んであって「音楽を選んだ」わけではなかったんだなあと思ったんですよね 匋平自身が「本物」であったばかりに武雷管という「本物」を目の前にした時に「理解できてしまった」、それは正常な判断ではない 魅入られている 神に選ばれて、拐われたのが17歳の匋平で、だから誰にも止められなかった
     神の召命、あるいは深淵の呼び声、運命の出会いに突き動かされている間は自分の意思で決めた道ではなく、運命の奴隷だと思っています
     眠れる奴隷だった匋平が椿さんの死によって目覚め、西門との再始動やリュウくんと四季を加えてのTCWの活動開始、それからパラドックスライブへの参加などのタイミングで、あるいはそのいずれのタイミングでも、またあるいは再始動以降何度も何度もそうしたかもしれませんが、真に自分の意思で音楽を選ぶいくつもの岐路を経て、今のGod summerがあるのではないでしょうか。

     熱に浮かされて駆け出した、自分のものだったはずの美しい器を無傷で手放した依織、愛していたんだねって思う。笑顔で再会を喜べる関係で別れたんだよな〜というのがしみじみと愛を感じますよね。
    「壊せない」、「壊せなかった」のが依織の答えだし、それはMEANS I LOVE YOUなんだが……と思います。

    ・容易い男
     依織が「依織」である限り100預けてしまえるのが匋平で、それが「半身」に対する多大な愛着から来ていることをこの話の依織はわかっています。匋平にとっても依織にとってもお互いは自分の心の一部になっている存在なので、根本的なところで深く理解し合っているし、だからこそそこ以外の差異が致命的な食い違いにもなり得る。
     匋平はベッドまで持って来られたら寝るのが筋だと思うタイプというか、そこまで持ち込まれたのを自分の手落ちと判断するんじゃないかなと思います。滅多にそうはならないし。
     自分の中の依匋が依匋になる理由の一つに匋平はたぶん依織が抱きたがったらそのようにしてしまうだろうというのがあって、依織が自分に何か求めるなら大抵のことはYESだし欲しいもの何でも言えば良いみたいな感じになっちゃうと思ってます。それはなんかもう特別なわけとかなく、愛しているから。

     お腹撫で回しながら気持ちいいね〜ってするところお気に入りです。スケベさせるかギリギリまで迷いながら書いてましたが匋平が言わない方がいいこと言ったので撤退させました。匋平絶対こういう場面で相手の背中押すこと言うよな〜と思います。そういうこと言われたらやめるよ。愛してるからね。
     体外ポルチオ開発が単純に好きなので匋平も何があるわけでもないはずのお腹撫で回されて膝崩れかけるほど欲情するようになってほしいし、いずれはじっくりお腹こねられてナカイキするようになってほしいです。そのようにします。

    ・二人のこと
     依織が「もういい」って言う時に「いいや、これからだ」って言うのが匋平だし、依織があきらめる時にあきらめないのが匋平だし、依織が手を離す時にその手を掴み直すのが匋平だと思います。愛しているからです。
     あの頃、のそのまま延長ではなく、大人同士で互いの立場も家庭も大切にし合って愛を渡し合うことで、置いて行かれた子ども時代も暖めることができると思うし、二人にはどうかそうしていってほしいです。やろうと思えば可能だと思うんですよね。それは大人になったからこそだし、匋平が依織と違う道を選んだからこそ。
     一歩踏み違えて一つしくじったらすべてを失いすべてが終わる世界でずっと生きてるから考え方が極端で、匋平との関係までゼロ100で清算しそうになる依織に対して、ままならない中で無念を抱えながらそれでも足を動かしていくことにもう慣れてしまった匋平がアプローチをする。たしかに簡単なことじゃないけどそれでも一緒にいることはきっとできるよって言ってグレーな道を探す、生き方を違えて長く歩んだからこそ依織にそうすることができる匋平。です。
     神林匋平という男の愚かさが何よりも誰よりも翠石依織の心を守り救い、翠石依織の隙のない思いやりが神林匋平の脚をこの十余年立たせている、この二人の愛を信じないなら他に信じられるものがあるでしょうか。いや、ない。

     そんな感じです。読んでくださってありがとうございました。依匋の未来に幸あれ、amen。
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