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    珠丘(たまおか)

    @99_tamaoka

    ごっちゃ煮。
    創作のネタ(プロット、小話)など。
    オリジナルの小話が多め。
    🔞も中には混じってます。
    らくがき倉庫けん墓場。

    成人向けとかクロスオーバー系はこちらに。
    反応があると、やる気が上がります(๑•̀ㅂ•́)و✧

    CBM /2551 /328

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    刀剣の小話。うちの創作審神者(女子大生審神者)
    現代にむっちゃんとお出かけ(家電製品のお買い物)
    誤字脱字はいつものこと!!

    買い物上手な陸奥守吉行さん。#刀剣乱舞 #うちの創作審神者
    今更ネタ。
    創作審神者が出ます。ご注意下さい。
    女子大生審神者。顔のいい男(イケメン)が嫌いトラウマ。審神者になったのはバグですか?並の審神者になる霊力持ちで時の政府所属の乱藤四郎に審神者のスカウトされた。


    その刀は坂本龍馬の愛刀であり、その家の守り刀と大事にされていたという。
    現在いる刀剣男士で唯一、刀以外の武器を持つ。通称・土佐組と呼ばれる中の一振り、陸奥守吉行。

    美術品と呼ばれるだけもあり、整った顔だが美しい綺麗ではなく、頼もしい逞しくよく笑い、その笑顔はまるで太陽のように眩しい。眩しくて眩しくて、審神者になりたての私が主でいいのだろうかと思った。
    初期刀でもある加州清光とは元の持ち主の縁もあるがその縁は悪縁に近い。
    幕末時代で活躍した、土佐藩の坂本龍馬と新撰組の沖田総司の刀。
    文字だけ見るとすごい。

    だが、目の前で起きてることもすごい。
    私が私生活として過ごしている現代。そして場所は秋葉原。目の前には真剣な顔のパソコンショップの店員。隣では現代の服装をカジュアルに着こなす陸奥守吉行が、にこやかに、私にはよくわからない言葉を店員さんに言っている。

    おかしい。
    私はただ、大型家電製品店に大学の授業で使うノートパソコンを買いにきたはずだ。
    なぜ、玄人御用達のチューニング専門のパソコン店でパソコンを買うことになっている。
    ていうか、陸奥守吉行さん。どこでその知識を手に入れたんですか?
    現代に来るの、今日が初めてですよね?
    ちなみに今日は「むっちゃん」と呼べとまで。普段は陸奥守さんと呼んでいる。

    「よし、それで買うた!」
    「お買い上げありがとうございます!!」
    交渉成立したらしい。ウキウキ顔の陸奥守吉行は「どうじゃ、予算内じゃ。バッチリじゃろ!」と見積書を私に見せる。
    パソコンというか機械に疎い私にとって、スペックなんてよくわからない。大学の授業と審神者の仕事で使えればいい。けれど、博多藤四郎くんと相談した値段よりも遥かには安い値段が見積書には書かれている。
    「あ、ありがとう。むっちゃん。」
    お礼を言うと得意げな顔で笑う。
    ヤメロ、イケメン眩しい。
    時の政府に作ってもらった認識阻害効果と対イケメン効果があるメガネがなかったら、悲鳴を上げて気絶してただろう。
    「いやぁー、お客様お詳しいですね」
    「いやいや、まだまだじゃ。出来ればーーー」
    何か陸奥守さんがまた、聞き慣れない用語をつらつらと並べる。そして店員はニコニコと聞く。目の前の出来事を呆然と見ていたら知らないうちに、話しかけた店員ではなくて別の店員でネームタグには副店長と書かれている。
    多分これ、ヤベェ詳しい客が来たと店員が変わった奴だろう。
    最近、スマホを買う時にも陸奥守さんがついて来て同じ行動を見た。
    あの時は「お客様、お詳しいですねぇ」と初めに声を掛けてきた店員と話すなり数分、店員は顔を引きつり、ありきたりの言葉を行って去った。いざスマホを買うと決めたら担当した店員はベテラン対玄人用のスマホについて詳しい店員になった。

    あぁ、これが商家の坂本家の守り刀か。
    体育会の顔してるわりには頭脳派交渉上手。商いの家はお金に厳しいとたまにみみにした。だがしかし、なにこれ、怖い。すごいというより怖い。

    見積書にサインをして、現金一括でお支払。後日にお届けとのことで、現代で買い物やお取り寄せしたとき様にと時の政府から言われている住所を書く。
    自分の刀だから、変な買い物は絶対にさせないと思うが、あまりにもスムーズなので一瞬大丈夫なのか、これ?っと首を傾げる。

    「予定より早く終わったき、少し見て帰るか!」
    「はい?」
    パソコンショップを後にして、陸奥守さんはスタスタと歩く。いやいや、そんな予定組んだ覚えはない。
    ていうか、考えてないぞ。どういうことだ、陸奥守吉行。
    目をキラキラさせて、あたりを見ながらスタスタと歩く。私は慌ててそれについてく。
    お互い初めてくる場所だ。それなのに前を歩く彼は、行く宛が決まっているかのように歩く。行きたい、見たいものがあると私に楽しそうに話す。少しだけ、その好奇心と行動力が羨ましぃと思った。

    「待って、どう言うこと?」
    「どうもこうもない。もう一度、来てみたかった。前回のスマホじゃ足りんぜよ。」
    「いやいや、買い物は済みましたよ?」
    「そうじゃのぉ。でも時間はまだあるがや?」
    悪巧みを思いついた、何処かの白い悪魔と同じようにニヤッ笑う。こちらの方がとても健全に見えるのは日頃の行いの違いだろう。
    そう言いつつお目当ての店を見つけたらしく「あった、行くぜよ、行くぜよ!」とクリルと私の背中に周りって店に向かって背中を押す。
    「ちょ、ちょっと。陸奥守さん?」
    「今日はむっちゃんじゃ!」
    「そうじゃないってば、話を、話を聞いて欲しいんですけどぉー」
    その後、時間一杯に陸奥守さんと秋葉原を歩きまわった。



    「なにあの刀。怖いんだけど。」
    後日届けられたノートパソコンは陸奥守さんが取りに行き、初期設定じゃーっとどっから覚えたかわからないが、私が快適に使えるように設定してくれた。セキュリティソフトも入ってたりバッチリな設定。残り時間の買い物では無線マウス、リモート用のヘッドセットと、買っといて良かったものばかりだった。どっから調べた、そんな知識。
    「まぁ、いい買い物したと思えばいいんじゃないの?」
    「それもそうなんだけど。理由を言わないから振り回されて大変だった。」
    執務室で雑談。
    今日の近侍はいつもの加州清光で「嫌だった?」と心配気味にきかれる。
    「・・・複雑。」
    振り回されるのは嫌いだ。
    「不快だった?」
    「・・・少し、楽しかった。」
    「楽しいなら何より。いいなぁー、俺も一緒に行きたかったなぁー。」
    ぽつりと呟く私に、清光はぱーっと明るい顔をして声をあげる。
    「誘ったじゃん。」
    「うん。でも、俺以外にも慣れてもらわないとね。ちょうど良かったんじゃないの?」
    「俺以外、愛していいんですか?」
    「それとこれはベーつっ!主にはしっかり慣れて欲しいからね。いつか、みんなで一緒に宴会の席に座って欲しいから。」
    審神者になって数年、私は顕現させた刀達と全員で食事、宴会の席についた事はない。さわぐみなの声を、離れ兼執務室から聞いている。
    「・・・・道のり、長くない?」
    「それは主の頑張り次第。」
    そう話していると、お茶が入ったよっと清光と交代で近侍にしている亀甲貞宗が、本日のお茶請けと飲み物を持ってきてくれた。

    それがきっかけになったのか、徐々にとむっちゃんには慣れていった。
    だがしかし、イケメン克服の道は長い。


    ーーーーーーーー


    女子大生を背中から押して、歩かせたのはむっちゃんなりの気配り。
    商家の守り方の本領発揮をしてもらうかなぁーっと。商いをやる家は割と金銭にシビアらしいので。交渉上手はお手の物だったらいいなぁーっと。
    あと最新のものが大好きなむっちゃんなら、家電とか詳しいんだろうなぁーと捏造しました。こういう友達1人いると助かりますよね、買い物w
    女子大生は「怖い」と言ってますが、むっちゃんの能力値が怖いだけて、私も彼女も嫌いではないのでご安心下さい。
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