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    fucoshnkl

    @fucoshnkl

    まぁなんか、あれこれイベントに参加するまでの道のりをぽいぽいします。

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    fucoshnkl

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    なんか去年まんがでテンパってる時に手元で吐き出した奴隷シマと富豪ヤマのお話
    いわゆるなんでも許せるひと向け

    ※注意※
    ・シマヤマである必要はない
    ・舞台設定はよくわからない 少女漫画によくある中世と何かがごっちゃになったファンタジー的な 少なくとも現代ではない
    ・たぶん年齢操作
    ・覚えてないけど色んな人が書いたやつ混ざってる
    ・もちろんフリー素材
    ・シマヤマである必要はない

    #シマヤマ

    富豪と海賊ハカタ国でおきゅうと長者として名を馳せる富豪のヤマカサ
    友人に連れられ興味本位で闇オークションに参加したところ、ある出品に目が釘付けになりました
    筋骨隆々の美しい体をした若い男で、上半身は裸、下半身に申し訳程度に被せられた薄布ごしに見え隠れする男根が見事です
    「今いくらの値がついている?」
    「1,500スゴカ(通貨)だな」
    「面倒だな 1万5千!」
    ヤマカサは一気に値を釣り上げ、男を競り落としました

    男の身柄を引き取って帰宅したヤマカサは、自室のベッドの上から誘います
    「さぁ 僕を抱いてくれ」
    目を丸くする男
    「……あなたは男性ですよね?」
    「男を抱くのは初めてか?」
    「……女性にも、触れたことはありません……」
    「なるほど、それもいいだろう」
    童貞の筆おろしをおいしくいただきました
    (ここは各自でおいしいいただき方をお楽しみください)

    思いのほか良い買い物をしたのがわかり、ヤマカサはご満悦です
    「お前はここで僕の夜伽をするのが仕事だ 名はなんという?」
    「……シマカゼ」
    「シマカゼか……潮の匂いのするいい名前だ」
    「僕は、あなたをなんとお呼びすれば?」
    「ヤマカサだ」
    「ヤマカサ……さま」
    「呼び捨てでいい 恋人ごっこだからな 敬語も必要ない」
    わりと荒んだ性遍歴を持っている様子のヤマカサ
    シマカゼは考えうる限り優しく 時に請われるまま荒々しくヤマカサを扱い
    ヤマカサはすっかりシマカゼの体に夢中になりました

    そのうち、どこに行くにもシマカゼを連れ回すようになったヤマカサ
    ある日、馬車で出かけた先で賊に襲われました
    「お前たちに恨みはないが ここで死んでもらう」
    どうやらただの追い剥ぎではないようです
    御者は逃げ出し どうしたものか思案するヤマカサの傍で
    「……飛び道具は持っていないようだ」
    「! シマカゼ、どこへいく」
    馬車のキャビンから降りてひとり賊の前に立ちはだかるシマカゼ
    心配するヤマカサをよそに 見たことのない体術であっという間に賊を追い払いました
    「……ずいぶん強いな 今のはなんだ」
    「カラテだよ 徒手空拳で戦う武術だ」
    「そんな武術の使い手が、なぜおめおめと人買いなんかに」
    「それは……弟のためだ」

    シマカゼはナゴヤ国の出身
    母を早くに亡くし 父は自前の船で輸送の仕事を請け負う船乗りでしたが 嵐に遭い帰らぬ人に
    悲嘆にくれる兄弟の元に父の仕事の斡旋人がやってきて「保険に入っていなかったため依頼主への補償が必要」と告げました
    その額は全財産を差し出してもとても足りず シマカゼは弟を保護してもらう約束で、斡旋人に言われるまま自らを人買いに売ったのでした

    「それなら、国に帰るといい 弟が心配だろう」
    「いや 君に買われた以上、僕の体は君のものだ」
    「……律儀なやつだ」
    内心ほっとするヤマカサ
    「しかし、そんなに強いんなら僕のボディーガードになってもらおう」
    それからシマカゼは、24時間片時も離れずヤマカサに寄り添うようになりました
    昼は周りに目を光らせてヤマカサを守り、夜はヤマカサの中を犯すシマカゼです
    その後もたびたびヤマカサに危険が及ぶ出来事があり、その都度シマカゼが対応していました

    またある日のこと、いつものように社交界の集まりに出席したヤマカサに付き添ったシマカゼは、こういう場でよくヤマカサにまとわりついてくるクソエロモブオヤジが飲み物の器に何かを仕込んでいるのを目にします
    その器を持ってヤマカサに声をかけてくるモブオヤジ
    おおかた睡眠薬か何かだろうと見当をつけたシマカゼは、横からそれをすっと取って一気に飲み干しました
    するとたちまち喉に焼けつくような痛みが広がり、シマカゼはそのまま気を失ってしまいました

    「シマカゼ?!」
    突然狼藉を働いたかと思うと、その場に倒れこんだシマカゼに驚くヤマカサ
    モブオヤジのほうを振り向くと、真っ青な顔をして
    「そんな……ほれ薬だと聞いていたのに……」
    とつぶやくだけで屁の役にも立ちません

    その後、シマカゼはなんとか一命を取り留めましたが、医者からは「男性としての機能を失っている」と告げられました
    ヤマカサはシマカゼが自分を庇ってこのような目に遭った責任を感じ、シマカゼを国に帰す決意をします
    「夜の役に立たないのなら、お前はお役御免だ 国に帰って兄弟仲良く暮らせ」
    そっけない態度で餞別を渡すヤマカサ
    シマカゼはしばらく黙っていましたが、やがて餞別からナゴヤ国までの路銀のぶんを抜き取ると、ヤマカサの前に膝をついて首を垂れました
    「ヤマカサ……君は、僕の初めてのひとで、最後のひとです たとえどこにいようと 二度と会えなくても お慕い申し上げております」
    屋敷から出ていくシマカゼの背中を窓辺で見送りながら、ひとり涙するヤマカサ
    本当はセックスなしでも一緒にいたかったのです 人生で初めての、本気の恋でした

    それ以来、ヤマカサの身に危険が及ぶような出来事はぱったりと止みました
    しかし、以前のように社交場に出ても、ヤマカサはちっとも楽しくありません
    過ぎ去ったふたりの日々を思い起こしてはアンニュイな表情を浮かべるヤマカサは、たいそう人目を引きます
    交際の申し込みは引きも切りませんが、ヤマカサのほうは、もはや有象無象のモブには一切興味が持てないのでした

    そうして半年が経った頃、ハカタ国の沖合、ゲンカイ灘に海賊の出没情報が流れ始めました
    ヤマカサをあの闇オークションに誘った友人の船も被害にあったようです
    ヤマカサがおきゅうとの輸送のために運用している船は、一度遠くに海賊の船影を認めたことはあるものの、なぜか襲われることはありませんでした
    それでもヤマカサは、多少お金がかかってもよいので遭遇した時の備えをするよう現場に伝えました

    いっぽう市中では、徐々に市民運動が盛り上がりを見せはじめ、近いうちに革命がおこるという噂も流れていました
    富豪たちの中にはいざというときの疎開先を探す者も見受けられましたが、ヤマカサはシマカゼとふたりで過ごしたこの場所を離れる気になれません
    これ以上彼らとの付きあいを続ける気力もなく、仕事以外では部屋に引きこもって日々を無為に過ごしていました

    そうしてさらに半年ほど経ったある日、ついに市民の蜂起が起こりました
    富豪たちの所有する土地や建物はすべて打ち壊しにあい、ヤマカサのおきゅうと工場も例外ではありませんでした
    ところが、事ここに至ってもヤマカサは腰を上げることができません
    工場や屋敷の雇い人たちに暇を出すと、ひとり屋敷の自室にこもって、ほうぼうで火の手が上がる街の様子を眺めていました
    そのうち、ついに市民たちが屋敷の玄関のドアを破って侵入してきました
    階下であちこちの部屋の棚やたんすの中を漁る音が響きます
    ほどなくヤマカサの部屋にも市民たちが踏み込んできましたが、やはりヤマカサは動こうとしません
    「家財でも、僕の命でも 好きなものを持っていくがいい ここにはもう、僕の本当に欲しいものはないんだ」
    窓辺でひとり用の肘掛け椅子に腰掛け、侵入者に生気のない視線を向ける美青年の姿に、暴徒たちは怯みました
    すると彼らの後ろから、聞き覚えのある声が響いてきました
    「その人の身柄は、僕が貰い受ける」
    「キャプテン!」「船長!」
    ヤマカサは不安と胸の高鳴りを同時に覚えながら、人の輪の向こうに目を凝らしました
    やがてその輪をかきわけ、ヤマカサの目の前に現れたのは、三角帽子に襟の大きなフロックコート、腰にサーベルを下げ——絵に描いたような海賊の姿をしたシマカゼでした
    「ヤマカサ 迎えにきたよ」
    「……! お前、なぜ海賊なんかに!」
    「そのあたりは、船の上で話すよ さあ」
    差し伸べられた手を、ヤマカサはぴしゃりと打ちつけました
    「無頼の輩に助けられるいわれはない!」
    シマカゼは、すっと目をすがめました
    「助けるなんて言ってない 僕は君を拐いにきたんだよ」
    パチンと指を鳴らし
    「この人を船まで連れて行け」
    それを合図に部下らしき屈強な男がふたり現れ、ヤマカサの体をひょいと抱えると、館の入り口に向かって歩き出したシマカゼの後を追って部屋を出て行きました

    港を離れ沖に出た海賊船の甲板で、ヤマカサは不貞腐れた顔をして陸地のほうを眺めていました
    生まれ育った街はあちこちに煙が立ち上り、痛ましい姿を晒しています
    「こんなことにならないうちに、どうにかできたらよかったんだけど」
    後ろから、シマカゼが声をかけてきました
    ヤマカサはちらりとそちらに目をやりましたが、ふたたび視線を正面に戻しました
    「なぜ、こんなことを 僕と利害相反する者たちと手を組んだのは何故だ あのとき『どこにいようと お慕い申し上げる』と言ったのは嘘か」
    「僕が君の元を離れてからのことを、順に話すね」
    シマカゼは、甲板の手すりに寄りかかるヤマカサの横に立つと、事の顛末を語り始めました

    ハカタを出てナゴヤ国にたどり着いたシマカゼは、当然真っ先に今も弟ナガラがいるはずの家へ向かいました
    しかし、そこにはもう違う家族が住んでおり、ナガラの行方はわかりません
    かつてのご近所を訪ね回り、驚かれたり通報されそうになったりしながらやっと聞き出した話は、シマカゼを打ちのめすのに十分でした
    人買いたちはシマカゼとの約束を違え、ナガラのこともどこかへ連れ去ってしまっていたのです
    さらに、父が船の積み荷に保険をかけていなかったという話も嘘でした
    彼らは未熟な若者だけになってしまった家の財産を根こそぎ持っていっただけでは飽き足らず、シマカゼとその家族まで金に変えて自分たちの懐に入れていたのでした
    激しい怒りは、シマカゼの心に鋼のような決意を生みだしました
    なんとしても彼らの組織を壊滅させ、弟を見つけ出してみせる
    シマカゼの戦いが始まりました

    まずシマカゼは、弟の行方を探すことから始めました
    しかし、シマカゼとは逆の東北方面へ連れて行かれたようだということ以上は何の手がかりも得られません
    そして組織に対する内偵の間、自分たちのように騙されて売られていこうとする人を助けたことがきっかけで、シマカゼは違法な人身売買にかけられた者たちを救う活動にも手を出し始めます
    人買いは、足がつきにくいよう港湾管理者を買収し、所有者の管理が緩めな輸送船の積み荷に奴隷を紛れこませていました
    戦闘要員がおらず人買いの目が離れる海上が救出に都合が良いと考えたシマカゼは、自分も船を手に入れました

    「それで、海賊を……?」
    「自分では、義によって行動しているつもりだけど……輸送船を襲っているわけだから、見た目は完全に海賊だよね」
    「といいつつ、そんなコスプレじみた格好をして、ずいぶんノリノリじゃないか」
    「これは、蜂起から距離を置くためにわかりやすい格好をしただけ いつもはこんなじゃないよ」
    シマカゼは苦笑いしました

    シマカゼがこの蜂起に関わるようになったのは、海賊という立場から反体制側だと思われ革命勢力からの接触を受けたことがきっかけでした
    シマカゼには、政治的な意見は何もありません
    しかし、この機に乗じてハカタ国内の組織の拠点を潰すことができると考え、手を貸すことにしたのでした
    「こうなる前に君に接触して、避難するよう言いたかったけど……」
    「市民たちにも言い分があるのはわかる だが、あんな破壊行為に手を貸すのは賛成できない 前もって知れば、僕は全力でそれを潰す方向に動いただろう」
    「……だよね」
    シマカゼはため息をつきました しかし、どこか嬉しくもありました

    「それで、これからどうする? 屋敷も工場もなくなってしまったけど……」
    「おきゅうとの製法はこの頭に入っている どこでだってやり直すことは可能だ」
    「……そうだね」
    シマカゼは、なにか吹っ切れたようなヤマカサの横顔を見つめました
    暇を出されたときの、切ない感情が胸に蘇ります
    おきゅうと作りをするには、原料の海藻が取れる海辺に定住しなければなりません
    シマカゼが「僕と一緒に旅をしてほしい」という願いを飲み込んだそのとき、ヤマカサはふっと笑って言いました
    「まぁ、落ち着く先が見つかるまで、船で旅をするのもいいかもしれないな」
    シマカゼは体の芯から熱いものが込み上げてくるのを感じました
    ヤマカサを自分の胸に抱き寄せ、腰のあたりをきつく押しつけます
    ヤマカサも感極まった様子でシマカゼの胸に頬を寄せましたが、やがて顔を赤らめてシマカゼを見上げました
    「あの……これは……」
    柔らかい手つきで、シマカゼの股間を撫で回すヤマカサ
    下着の中の体積がみるみるうちに増えていきます
    「あの、ヤブ医者!」
    「いや、むしろ名医なのかもしれないよ 治らないと言われたものが治ったんだから」
    ふたりは顔を見合わせて大いに笑いました

    おしまい

    シマカゼとヤマカサが、日本海でその名を轟かせている別の海賊と遭遇するのは、また別のお話
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    ・舞台設定はよくわからない 少女漫画によくある中世と何かがごっちゃになったファンタジー的な 少なくとも現代ではない
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    ・もちろんフリー素材
    ・シマヤマである必要はない
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    「1,500スゴカ(通貨)だな」
    「面倒だな 1万5千!」
    ヤマカサは一気に値を釣り上げ、男を競り落としました

    男の身柄を引き取って帰宅したヤマカサは、自室のベッドの上から誘います
    「さぁ 僕を抱いてくれ」
    目を丸くする男
    「……あなたは男性ですよね?」
    「男を抱くのは初めてか?」
    「……女性にも、触れたことはありません……」
    「なるほど、それもいいだろう」
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