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    K0natu_BS

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    K0natu_BS

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    昨日ジャスティス・リーグ見て思い付いたんだけど、何か書けなくなったので供養。
    色々あって幸せになるんだよ、そうなんだよ。
    クラブル

    #クラブル
    clobber
    #BvS

    いつからか。傷付き壊れていく心を守ることを諦めたのは。ボロボロに傷付いた心を癒すことなど無駄だと気付き、諦め、見放したのは。
     覚えてもいない、遠い昔。
     どれだけ身体を鍛えても、知識を増やしても、戦術を覚えても。弱い心だけはどうにもならなかった。
     自身の畏怖の対象である蝙蝠をまとい、犯罪者に恐怖を与え、罪を暴いても。脆く傷つきやすい心だけはどうにもならなかった。
     ならば、
     それならば、修復不可能なほどに傷付き壊れてしまった心は捨ててしまえば良い。
     治癒する方法なんてない。そんなくだらないことに割く時間もない。俺の孤独も絶望も悲しみも、誰にも拾われることは無い。理解されたいなんて思わないし、知られたくもない。心の奥深く、柔らかく弱い場所で膝を抱えて蹲る過去の幻像を、――己自身、認めたくない弱さを、さらけ出す必要なんてない。認める必要も、受け入れる必要もない。今までそうしてきたように、存在しないものとして目を逸らし、傷付き壊れた心は捨ててしまえば良い。
     慣れたものだ。
     辛いと叫び、見えない血を流して傷付き、寂しいと喚き、孤独を嘆く弱い心。
     愛を望み、温もりを求め、理解を欲し、そうして分不相応な癒しや優しさを望む弱い心など、俺には必要ない。
     月明かりの届かない路地裏で人知れず膝を付き、満身創痍の身体を引き摺るようにして立ち上がるとき、弱い心は邪魔になるだけだ。奥歯を噛み締め、終わりなき裁きと報われない断罪を受け入れ、これが使命だと言い聞かせるとき、弱く脆い心は足手まといになるだけだ。何の役にも立たない。
    (…………必要ない)
     ボロボロに傷付いた憐れな心は、まるで弱い俺そのもののようで。ただの人間でしかない、特別な能力のない俺そのもののようで。惨めな己を口端の嘲笑へ乗せてこっそりと弔う。
     暗く淀んだ空気。死の臭いが色濃く染み付き、闇が蔓延る街。混沌と恐怖が支配するゴッサム・シティ。
     この街に、救いはない。あるのは糾弾と断罪と暴力だけだ。
     そんな街の片隅に、俺は何度も心を捨てた。ボロ雑巾のように、無造作に。弔いもせず、祈りもせずに、埋葬さえせず、ただただ捨ててきた。
     
     だから、

    「――君のことはどうだ?」
     顎を掴まれ、痛みに顔を歪める俺に容赦なく向けられた言葉。
     骨の軋む音よりも大きな、心の壊れる音が耳の奥で聞こえた気がした。
     凍てついたコバルトブルーに温もりはなく、立ち上る激しい怒りだけが浮かんでいて。俺の答えを望んでいない双眸は、俺が世界から――それどころか、誰からも望まれていないことを当然のように知っていて。俺を傷付ける為だけに発せられた残酷な質問は、彼の望む以上の効力を持って俺の心を抉り傷付けた。
     ――ロイスを呼んでおいて良かった。
     傷付き死んでいく心を看取りながら、考えたのはそんなことだった。
     優しく誠実なクラーク・ケントの核は恋人であるロイス・レインだ。彼女こそが彼の唯一であり全てだ。――その読みは、外れていなかった。
     二人が消えた空を見ながら考えた。激痛を訴える左肩と、全身に感じる鈍痛。鼻腔を刺激する血の匂いに、出血があることを知る。どこもかしこも――心の奥底まで痛む俺には、その箇所がどこかは分からなかったけれど。まさに満身創痍な身体を縮こませて呻きながら、それでも致命傷を負った心よりは軽傷だと、自虐気味に唇の端を歪ませた。
     ――――心を捨てることなんて簡単だ。
     いつの間にか芽生えていた恋心を捨てることも、愛されていない自分を諦めることも、超人的な能力を持たない自身を嘆くことも。全て簡単だ。
     ピークの超えた肉体を認めることよりも、体力の衰えを感じ、己の限界を受け入れ、あと何年戦い続けていられるのか考えることよりも、心を捨てることは簡単だった。
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    K0natu_BS

    MOURNING昨日ジャスティス・リーグ見て思い付いたんだけど、何か書けなくなったので供養。
    色々あって幸せになるんだよ、そうなんだよ。
    クラブル
    いつからか。傷付き壊れていく心を守ることを諦めたのは。ボロボロに傷付いた心を癒すことなど無駄だと気付き、諦め、見放したのは。
     覚えてもいない、遠い昔。
     どれだけ身体を鍛えても、知識を増やしても、戦術を覚えても。弱い心だけはどうにもならなかった。
     自身の畏怖の対象である蝙蝠をまとい、犯罪者に恐怖を与え、罪を暴いても。脆く傷つきやすい心だけはどうにもならなかった。
     ならば、
     それならば、修復不可能なほどに傷付き壊れてしまった心は捨ててしまえば良い。
     治癒する方法なんてない。そんなくだらないことに割く時間もない。俺の孤独も絶望も悲しみも、誰にも拾われることは無い。理解されたいなんて思わないし、知られたくもない。心の奥深く、柔らかく弱い場所で膝を抱えて蹲る過去の幻像を、――己自身、認めたくない弱さを、さらけ出す必要なんてない。認める必要も、受け入れる必要もない。今までそうしてきたように、存在しないものとして目を逸らし、傷付き壊れた心は捨ててしまえば良い。
     慣れたものだ。
     辛いと叫び、見えない血を流して傷付き、寂しいと喚き、孤独を嘆く弱い心。
     愛を望み、温もりを求め、理解を欲し 1577

    K0natu_BS

    PROGRESS明日のイベに合わせて支部にUpしようとしてるクラブル。何書いてんのか分かんなくなった。なに書いてんだろ。何書いてるか分かんないけど、とりあえずハッピーエンドまで頑張りたい。頑張る。今夜中に仕上げたい。
    クラブル。
    愛情表現の最終形態がセックスだと、その考えは決して間違ってはいないと思う。
     純朴でお人好しで、そういう――性的欲求や官能的欲望から程遠い、硬派で堅物な僕の理想論ではなく、実際そういうものだと思っている。もちろん遊びの夜があることも、享楽だけを求める関係があることも知っている。それを否定するつもりはないけれど、僕の中でセックスとは愛があって初めて成立するものだ。それがどういう種類の愛でも、相手へのリスペクトがあって初めて成立する行為だと思っている。
     だから、
    「ぁあ、っ、ぁ、くら、っ……ぁああっ! くら、ァ、あ、ッ……ぃ、い、いいッ! そこ、っ、ぁン、んっ」
     甘えたような喘ぎ声を上げ、快感に身を震わせよがる相手の腰を掴み、弱い箇所を容赦なく突けば、「ああァ、っ……!」と、艶を増した嬌声が淫らな空気が充満するベッドルームへと響き渡った。
     ヒクヒクと激しく痙攣する淫襞に、身悶える相手が何度目かの絶頂を迎えたことを知る。
     喰い千切らんばかりの収縮を繰り返しながらも、媚びるような柔らかさで怒張をしゃぶり上げる襞に、奥歯を噛み締めて耐えがたい射精感をやり過ごす。
     ふー、ふー、と、獣じみ 2840

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    K0natu_BS

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    クラブル。
    愛情表現の最終形態がセックスだと、その考えは決して間違ってはいないと思う。
     純朴でお人好しで、そういう――性的欲求や官能的欲望から程遠い、硬派で堅物な僕の理想論ではなく、実際そういうものだと思っている。もちろん遊びの夜があることも、享楽だけを求める関係があることも知っている。それを否定するつもりはないけれど、僕の中でセックスとは愛があって初めて成立するものだ。それがどういう種類の愛でも、相手へのリスペクトがあって初めて成立する行為だと思っている。
     だから、
    「ぁあ、っ、ぁ、くら、っ……ぁああっ! くら、ァ、あ、ッ……ぃ、い、いいッ! そこ、っ、ぁン、んっ」
     甘えたような喘ぎ声を上げ、快感に身を震わせよがる相手の腰を掴み、弱い箇所を容赦なく突けば、「ああァ、っ……!」と、艶を増した嬌声が淫らな空気が充満するベッドルームへと響き渡った。
     ヒクヒクと激しく痙攣する淫襞に、身悶える相手が何度目かの絶頂を迎えたことを知る。
     喰い千切らんばかりの収縮を繰り返しながらも、媚びるような柔らかさで怒張をしゃぶり上げる襞に、奥歯を噛み締めて耐えがたい射精感をやり過ごす。
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