「どうもーー!OSOくんでぇっす!」
壇上から見える生徒の顔は驚きと戸惑いが入り交じり、まさしく度肝を抜いた状態であった。
どよめく声。厳かであった式とは打ってかわり、涙を浮かべていたある女生徒は目を丸くさせ口をポカリとあけていた。
呆気にとられていた観衆が、徐々に歓喜に変わっていく様を見るのは悪くない。サプライズが大好きなメンバーは顔を見合せ悪戯に成功した幼子のようなしたり顔で口の端を吊り上げる。
その中でも一番の悪童、osoがお馴染みの拡声器型のマイクを手に取り高らかに声をあげ、生徒たちを煽る。
「お前ら高校最後に盛り上がれよ~~!」
ワッと地鳴りのように声が上がる。沸き上がる歓声に負けじとこちらにも熱がはいった。
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