一棟三千万円季節は夏、燦々と降り注ぐ日差しに乾いた風。
こんな日はテラス席で冷たい飲み物を嗜むに限ると言いたいところだが、職業呪術師の闇ノシュウは自宅兼職場にて本日3件目の依頼を請け負っていた。
「そうですか、では心霊スポットに行った後から息子さんの様子がおかしいと」
「ええ……悪魔に取り憑かれたのかと教会にもお願いしたのですが効果がなく……」
そしてその内容と言えば本日3度目、今週では7件目の心霊スポット関係の依頼であった。
ーーー
「廃墟の爆発ってどれくらい費用があればできるんだろう」
「……Shu?」
「ahh……それは考えたことがない内容だな」
物騒な話である。
コラボの打ち合わせ、ただの作業通話、ゲームのロケハン etc etc……
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