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    りった

    @rom08lita

    探索者さんのおえかき

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    りった

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    天気と窓と自宅と楽器と作曲風景。
    轟!ブラックライトタイガーで描きたい、見てみたいメモ。

    #中二の奇妙な日常
    ##轟!ブラックライトタイガー

    描きたいメモ【雷雨と普通の虹】

    ★悪天候でバンド練習を延期にした日の、轟!ブラックライトタイガー。

     その日は朝から豪雨に見舞われている。空を重い黒色の雲が覆い、雨の音が、閉めきった窓越しに聞こえてくる。
     やがて雨粒が窓を強く叩き、雷鳴が響きだす。雲と雨の境目が判らなくなり、それが遠くの高層ビル群を飲み込んでいく。

    ・白虎くんは病室の窓からそれを見る。彼は病院からの脱走を諦める。
    ・雷が少し苦手なドンさん。ギターに触れられない苛立ちと雷のせいで、なかなか寝付けない白虎くん。却って楽しむ黒秋くん。気にせず快眠の光さん。

    ・真っ暗な夕方、外は大雨。室内でベースを触りながら編曲作業をする黒秋くん。机にあるのは新曲の楽譜、おやつが少しと、飲みかけのマグカップ入りのコーヒー。すでにミルクで真っ白。
    ・雷鳴と競いドラムを叩くドンさん。真夜中の自宅スタジオにて。アドリブで二時間ほど、がむしゃらに演奏し続ける。雷鳴を掻き消そうとするうちに、やがて恐怖も消え去る。
    ・病室の窓のカーテンをそっと開け、白みゆく空を眺める白虎くん。窓を開けると看護師さんにばれそうなので開けない。
    ・雨上がりの薄明の空の下、水溜まりを静かに踏みながら歩く光さん。外の景色に退廃ロマンを嗅ぎとって、なんか写真とるぞと意気込んで。

    ★朝が来て、延期になったバンド練習の支度をする、轟!ブラックライトタイガー。今日こそはスタジオへ。

     いつの間にか空には、濃く大きな虹が掛かっていた。バンドメンバー達はそれぞれの場所で、同じ虹を見る。
    ・ハミングをする白虎くん。フレーズをひとつ思い付いた。

     通勤時間帯に差し掛かろうとしている。仕事に向かう人々も、虹を目にし、しばらく足を止めるかもしれない。
     虹は10分程で消えてしまう。

    ・朝食前に病院から脱走する白虎くん。バンドメンバーの誰か一人と合流し、朝ご飯を買いに行く。その後スタジオへ。

    ・シャッターの降りたスタジオの入り口付近がびしょ濡れになっている。浸水こそしなかったものの、掃除が必要そう。すでに来ていた他の二人のメンバーと管理人さんによる掃除に、加わる白虎くんたち。

    ・白虎くんのギターを預かっているかもしれない黒秋くん。
    ・昨夜の雷相手に勝利を掴み、大分ごきげんなドンさん。
    ・先ほど思い付いたフレーズを、光さんに聞いてもらう白虎くん。耳打ち気味にハミング。光さんは頷いた後、にっこり笑う。すぐさまメモのつもりで、フレーズをコンピューターに打ち込む。
    ・編曲後のベースを披露する黒秋くん。ドンさんがその場でドラムの編曲をする。それらを聞きながら曲を調整する光さん。白虎くんは頷いて拍を取り、ギターを弾き、メロディを口ずさむ。

     一つの曲を完成に近づける傍らで、また一つ新たな曲が誕生する風景。

    ☆家に着いた光さん。一段落終えて、コンピューターで作曲ソフトを開く。
     以前に完成していた白虎くんのギターとボーカル。今日出来た黒秋くんとドンさんのベースとドラム。スタジオで録音したものと、打ち込みの調整をしたものを聞いておさらいする。
     そして、今日聞いた、白虎くんのハミングのフレーズ。これを試しに、様々にアレンジしてみる。これらを聞いて、至極満足し微笑む。
     しばらく聞いた後、一転、真剣な表情になり、固唾を飲んで、彼はそっとキーボードに触れる。

     *** 

    ・もしかすると少しどころではないほどに雷が怖いかもしれないドンさん。子供の頃から多分怖い。
    ・自身を取り巻く何もかもを良い刺激とし、力とする黒秋くん。
    ・ノー天気な光さん。多分本業の株と、作曲作業続きで疲れてた。

    ・楽しい事だけお届けしたい光さん。作曲作業時にキーボードと向き合う度、彼の人生で上位に入るくらいに緊張してしまう。
     一旦弾き始めれば、高揚するにつれ、軽やかに弾けるようになる。
     白虎くんが『作曲』してくれたこの曲を、きっと良いものにする! と決意する、ハイパー上機嫌な光さん。武者震いさえする。擬音で言うとルンルン、わくわく、ドキドキ、はらはら。

    ・飲み物だけでなく、おやつにもこだわる黒秋くん。早寝早起き。9時くらいにはベッドに横になる。朝食にもこだわる。
     ベースで語る男、黒秋くん。光さんの『無茶振り』にも応えられるし、更なる提案を編曲上でしてみせる。
     オーケストラに所属していた頃に住んでいた、オーストリアにある彼の実家は途方もない豪邸なんだろうなと思う。多分地主でもある。山とか持ってる。彼にとってそこの暮らしは悪くはなかったけど、刺激が足りなかった。

    ・ドンさんは今も実家で暮らしてそうなイメージ。
     自宅には、地下に音楽スタジオがある。ドラムセットが二組。お父さんのバンドが使っているそこを、たまにドンさんも使っている。時間が合うときは、親子でドラムセッションをするのかもしれない。
     この日の雷は、地下にも関わらず轟音が届くほどだった。

    ・白虎くん、不治の難病かつ余命宣告を受けているということで、一番いい景色の見える一人部屋をもらっていそう。院長先生方のご厚意。
     夕日も夜景も、早朝の高層ビルも、虹も良く見える窓。そんな、二階の部屋。
     脱走するときは基本的に窓から。その他色々な手段を編み出している。
     窓から脱走しすぎて、開けた途端に看護師さんが押し寄せて来るので、時間との勝負になる。挨拶と朝食準備で賑やかになるのを待っていた。

     *** 

    ☆描くときここを気を付けるのメモ
    ・早朝の『普通の虹』は西の空に掛かる。朝日は東の空に昇る。
    ☆部屋の窓から見るのはどちらか一つ。
     「窓から朝日を見た白虎くん」は、同じ窓から大きな虹を見る事はない。
     「窓から虹を見た白虎くん」は、同じ窓から朝日を見る事はない。
    ・今回は西側よりの窓。虹を見て歌う白虎くん。
    ・どうしても同時に見るならば、普通の虹以上のレアな気象現象に出会うのかもしれない。『虹色現象』で検索するのがとてもおすすめ。
    ・5月くらいの設定ではある。


     2021.4.29
     #中二の奇妙な日常
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