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    sirokuma_0703

    @sirokuma_0703

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    sirokuma_0703

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    ワンドロお題「耳」で書かせて頂きました!
    わからんけどちょっとえっちかもしれないところがあります!

    「司センパイ?」
    中庭の大きな木の側で、珍しく静かに立ち尽くしている恋人を見つけ、声をかけた。振り返るセンパイの顔には、焦りの色が浮かんでいた。唇の前で人差し指が立てられ、静かにするようにとの指示がくる。音を立てないように近よると、その理由がわかった。
    「あいつマジでうざいよな」
    「なんかスターになるとか言ってんだろ?意味わかんねぇ」
    「ただ声でかいだけのくせに、何勘違いしてんだか」
    男子生徒の話声を聞いて、思わず身体に力が入った。オレの肩を司センパイの手が掴む。
    「彰人」
    いつもよりずっと小さいのに、鋭くて有無を言わせない声だ。顔をしかめると、センパイはゆっくりと首を横に振った。余計な真似はするなということだろう。連れて逃げようにも、下手に動けばあいつらに存在がバレてしまう。センパイの陰口はまだ続いていた。だったら、せめて。
    「司センパイ、声出すなよ」
    小さく囁いて、センパイの身体を後ろから抱える。その口を右手で覆うと、少しだけ抵抗する様子を見せた。しかしそれは一瞬で、すぐあきらめたように力が抜けた。左手でセンパイの耳を抑え、右耳に口元を寄せる。ぺろりと舌を這わせると、センパイは身体を震わせた。輪郭をなぞるように舐めて、徐々に内側に侵入していく。
    「っ」
    舌を動かすたびに、センパイの身体は跳ねた。鼻から息が漏れて、耳が赤く染まっていく。
    (可愛い…)
    ぎゅっと抱きしめて、穴の中に舌先を入れる。音を立てすぎないように、ゆっくりと出し入れを繰り返す。センパイの手が、弱弱しくオレの腕に重ねられた。ぴくぴくと指に力が籠められるのがわかる。耳たぶをかるく吸って甘噛みして、また中を犯していく。センパイの目が、きゅっと閉じられた。もうオレ以外のことは、考えられなくなっているはずだ。
     どれくらいの間そうしていただろう。話に飽きたらしい奴らが、どこかへ去っていくのが見えた。ゆっくりと、センパイの身体を解放する。
    「っはぁ」
    色っぽい吐息が漏れて、潤んだ瞳で軽く睨みつけられた。
    「イッちゃった?」
    「そんな訳…!」
    「結構ギリギリだったんだな」
    にやりと笑うと、真っ赤な顔を背けられてしまった。
    「うぅ…あの状況で、よくあんなことできるな…!いつバレてしまうかと、ひやひやしたぞ…!」
    「あ?あんたこそあの状況で、オレ以外のこと考えてたのかよ」
    「それは…しょうがないだろう」
    「…はぁ」
    今度は正面から抱きしめて、頭を撫でた。センパイは、おとなしくオレに身を委ねてくる。
    「よく耐えたな」
    「今日はもう、一度類と叱られた後だからな。また問題を起こしたとなれば、大目玉を食らうだろう」
    「…そっか」
    司センパイは、とてつもない変人だ。突拍子もない行動に困らされることもあるが、本気で夢を叶えようとする姿勢は尊敬するし、共感もする。だからこそ、この人が何も知らない奴らに馬鹿にされるのは、許せなかった。まぁ、恋人だからという理由もあるが。
    「あんたが止めてくれなきゃ、オレはあいつらをぶん殴ってた。すみません」
    「謝らなくていい。彰人がオレのために怒ってくれるのは嬉しいし…その、耳を塞いでいてくれたのも、助かった」
    「それなら良かった」
    身体を離して、センパイの顔を覗き込む。まだ赤みは残っているが、暗い感情は見当たらない。安心して口元が緩む。
    「センパイ、甘いものでも食べに行きましょうか」
    「それはいいな」
    司センパイは楽しそうに笑った。
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