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    綾崎寝台

    @kopa382

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    綾崎寝台

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    思い付きドナジル(かなり短め)
    二人は既に付き合ってる。
    案外ドナテロが細かい所しっかりしてたらいいなっていう妄想。

    みんな、ドナジルは、いいぞ。

    この先も、ずっとふと目の前を歩く紫の肌をした大男の背中を見て零した小さな独り言だった。

    「そういえば、一緒になってどれ位でしたっけ」

    独り言なのだから、返事なんて期待していなかった。
    というか、そもそもこの大雑把でガサツな男に自分が求めている論理的な返事が帰ってくる事なんて無いのだと思っていた。

    「あ?5ヶ月と9日だろうがよ」

    振り返りながらドナテロがそう答えたのだ。

    驚いた。
    自分のけして大きくない独り言が聞こえていたというのもあるが、彼が「どうだっていい」なんて無碍にせずに律儀に返してきたのだ。

    「ンだよ。変な顔しやがって、ジルちゃんが聞いてきたんだろうが」
    「…アナタの事なので、そういうことは適当に流すものだと思ってましたよ」
    「お前との事なんだからテキトーじゃダメだろ」
    「サラッとこっ恥ずかしい事言ってんじゃないですよ」

    軽くドナテロの脛を蹴って彼より先に進む。
    後ろから「痛ぇ!」とか聞こえてくるが、知ったことではない。あの巨体なのだから多少自分が小突いても大した事ないだろう。

    そんな事より、今の自分の顔を見られたくなかった。
    きっと普段より赤みのさした肌の色になっているだろうから。

    あの前頭葉回路の整頓されてないバグサイボーグは、本当に予想もつかない事をしでかしてくれる。


    だからこそ、自分は彼から離れられないのだろう。


    「なんで蹴ったんだよ!?」
    「衝撃でマトモな思考回路に戻るかと」
    「今のが標準だっつーの!!!ってうかどんだけ旧式のポンコツ扱いなんだよ!」
    「煩い。バラしますよ?素体を」
    「素体をか!?!?!?」

    くだらない、けれど慣れたいつものやり取りをしながら同じ家路につく日数を、自分でもすぐ言えるようになろうか。
    …いや、この先も彼に聞けば、すぐさま教えてくれるから必要ないだろう。

    そう思うのだった。





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    綾崎寝台

    DONE去年のデイリーライトバグネタとうちの子達のお話。

    あんまりほっとくと(私が)忘れちゃうので頑張って書いた。閑話的にゆるっと読んでください𓆩✧𓆪

    あのバグ、SNSで見る限り嫌悪感のある人が多かったように感じたけど、キャラが操作できない以上に、小説内で語った感覚が強かったんじゃないかなーと思ってる。
    星に願うチクタクチクタク…

    体の中で昨日の光が巡ってく。
    不足過剰な流れは一定の量へ。
    余分な光は外側へと溢れてく。

    そうして、無害なエネルギーとして淡い発光の形をとる。

    その瞬間、自然と星の子は手を合わせる。



    デイリーライト更新、それは星の子に一日一度起こる、光の循環が校正される儀式だ。

    星の子は体内に貯蓄できる火種の量がある程度決まっている。上限自体は無いらしいが過剰に蓄積すると火種をキャンドルに変換する効率が悪くなる上、体の光の循環に影響が出て星の子自体の性能が落ちていく。これを一日毎に初期化する事で、あらゆるエネルギーの変換元であるキャンドルを効率良く精製し、星の子のパフォーマンスを維持しているのだとか。

    この更新が起こらない星の子は居ない。もし居るならば、火種の取り込みやキャンドル精製はおろか、体内の光が正常に働かなくなるだろう。そうすれば、飛ぶどころか歩く動作すらも、ままならなくなるのではないだろうか。
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    綾崎寝台

    DONEうちの星の子小説。ヂュリ助と師匠との出会い編。
    時系列的にはナギちゃん、トルク君のしばらく後、ネーヴと会うより前くらい。
    思ったより師匠成分薄くなったけど、とりあえずヨシ!

    小ネタとして、あんぽんたんはあほ太郎+反魂丹(古くからある漢方薬、不味い)から生まれた言葉遊びの悪口だそうです。
    願いを奏でる鳥の声跳ねて、鳴いて、飛び回るのが良い事だ。
    俯いて、泣いて、立ち止まるのは悪い事だ。
    そうありたいと思ったから、そうしよう。
    例えどう言われようと、そう決めたのだ。

    だって、立ち止まったら、動けなくなってしまうから。




    「う…わ、あぁー…すごい…!」

    書庫の崩れた壁の割れ目にあった結界を通り抜け、狭く暗い岩壁の隙間を恐る恐る抜けた先に、優しく星が光る青と紫の混じった夜の空を見た。

    ついこの前、自分は初めて『使命』を果たして地上に帰ってきたが、一度来た筈のあちこちに、見たことがない精霊たちの記憶が座り込んで居てとても驚いた。
    友達の花の冠をつけた星の子が言うには、一度転生すると見えるようになる以前の季節?とやらの精霊達らしい。なんのことだかさっぱりだが、精霊から学べる感情を覚えて損はないに違いない。あっちこちに居る彼らに触れる為、以前通れなかった結界を超えて冒険していたら、この優しい色の砂漠にたどり着いたのだ。
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