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    綾崎寝台

    @kopa382

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    綾崎寝台

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    🐉→🐅(不在)だと思う何か。
    一年前から思ってたネタをちょっと形にして捏ねただけの短いもの。

    赤と緑と白(と黒)の話なので実質クリスマス(雑)

    緑の残効人も理解らず、仏にもなりきれぬ。
    そんな私の世界は長く二つの色しかありませんでした。

    一つは自身がまだ触れていない黒。

    もう一つは既に斬り伏せた後の白。

    それ以外は何もない。
    まるで越後の冬景色のような、白と黒だけが私の常でした。











    「ふざけるな!」






    そこに、赤が現れました。



    私より弱い癖に完全に負けもしない。
    場合で盟約を破る癖に変に義理堅い。
    私が理解し難い『人』を体現した男。

    毘沙門天の化身と自負する強さの私に対して対等に立たんとするかの男に、私が興味を持ち執着するのもさもありなんというやつなのでしょう。

    もっとあの人が知りたい。
    もっとあの男と戦いたい。
    もっとあの赤を見ていたい。

    執着故に越後から遠い川中島くんだりまで、幾度も戦をしかけました。
    あの赤色と刃を交えると『人』というものと触れ合っているようで、私は初めて己が『生きている』と感じられたのです。

    以前のように毘沙門天に祈る時、瞼を閉じればあの赤が焼き付いたように離れず、眼を開ければ赤と対照の緑の残効が見えた程でした。



    だというのに、



    あの男はあっけなく病に倒れ、帰らぬ者となったのです。



    私から赤のない白と黒と、
    瞬きの後わずかに見える緑を残して。












    それからは何もかもがつまらなくて、


    楽しい味と覚えたお酒を飲んで、

    飲んで、笑って、飲んで、飲んで。


    気がついたら、まあ、情けない死に方をしてこの世を去っていました。







    心残りを、私に僅かにあった執着を、
    ぼんやりと思い出しながら死にました。



    …あの赤と、もう一度見えたかった。





















    そんな事を願ったせいなのでしょうか。

    己はサーヴァントなる英霊の影法師として再び世に現れる事を許されたのです。が、

    生前よりも磨かれ綺麗に映る鏡を使って見た私の瞳は、あの残効によく似た、ぼんやりとした緑の色をしていました。

    「うーん…まあ、良いでしょう」

    業腹ですが、私が生前執着していたものといえば酒以外だとこれくらいですし、霊基にも影響が出ようというもの。

    アレの為にライダークラスを空けて現界できただけ良しとしましょう。



    「さてさて…、とっとと来ないと景虎ちゃんが更に手のつけられない程強い武人になっちゃいますよ〜?」

    カルデアには古今東西の英雄や神、はたまた反英霊や天災の化身までもが在籍しているといいます。鍛錬にも真剣勝負にも申し分ない相手でしょう。

    しかし、それでもやはり『あの赤』が来ないと、私はつまらないのです。


    にゃーといつものように笑って、まだ居ない赤を呼ぶ。



    「だから早く来て下さいね?晴信」





    残効の緑は、赤を希う。





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    綾崎寝台

    DONE去年のデイリーライトバグネタとうちの子達のお話。

    あんまりほっとくと(私が)忘れちゃうので頑張って書いた。閑話的にゆるっと読んでください𓆩✧𓆪

    あのバグ、SNSで見る限り嫌悪感のある人が多かったように感じたけど、キャラが操作できない以上に、小説内で語った感覚が強かったんじゃないかなーと思ってる。
    星に願うチクタクチクタク…

    体の中で昨日の光が巡ってく。
    不足過剰な流れは一定の量へ。
    余分な光は外側へと溢れてく。

    そうして、無害なエネルギーとして淡い発光の形をとる。

    その瞬間、自然と星の子は手を合わせる。



    デイリーライト更新、それは星の子に一日一度起こる、光の循環が校正される儀式だ。

    星の子は体内に貯蓄できる火種の量がある程度決まっている。上限自体は無いらしいが過剰に蓄積すると火種をキャンドルに変換する効率が悪くなる上、体の光の循環に影響が出て星の子自体の性能が落ちていく。これを一日毎に初期化する事で、あらゆるエネルギーの変換元であるキャンドルを効率良く精製し、星の子のパフォーマンスを維持しているのだとか。

    この更新が起こらない星の子は居ない。もし居るならば、火種の取り込みやキャンドル精製はおろか、体内の光が正常に働かなくなるだろう。そうすれば、飛ぶどころか歩く動作すらも、ままならなくなるのではないだろうか。
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    綾崎寝台

    DONEうちの星の子小説。ヂュリ助と師匠との出会い編。
    時系列的にはナギちゃん、トルク君のしばらく後、ネーヴと会うより前くらい。
    思ったより師匠成分薄くなったけど、とりあえずヨシ!

    小ネタとして、あんぽんたんはあほ太郎+反魂丹(古くからある漢方薬、不味い)から生まれた言葉遊びの悪口だそうです。
    願いを奏でる鳥の声跳ねて、鳴いて、飛び回るのが良い事だ。
    俯いて、泣いて、立ち止まるのは悪い事だ。
    そうありたいと思ったから、そうしよう。
    例えどう言われようと、そう決めたのだ。

    だって、立ち止まったら、動けなくなってしまうから。




    「う…わ、あぁー…すごい…!」

    書庫の崩れた壁の割れ目にあった結界を通り抜け、狭く暗い岩壁の隙間を恐る恐る抜けた先に、優しく星が光る青と紫の混じった夜の空を見た。

    ついこの前、自分は初めて『使命』を果たして地上に帰ってきたが、一度来た筈のあちこちに、見たことがない精霊たちの記憶が座り込んで居てとても驚いた。
    友達の花の冠をつけた星の子が言うには、一度転生すると見えるようになる以前の季節?とやらの精霊達らしい。なんのことだかさっぱりだが、精霊から学べる感情を覚えて損はないに違いない。あっちこちに居る彼らに触れる為、以前通れなかった結界を超えて冒険していたら、この優しい色の砂漠にたどり着いたのだ。
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