ichiya_0825☆quiet followDONEシャアシャリシャリ R-18習作です。シャリア同士の性行為が含まれますのでご注意ください。18歳以上ですか?(y/n) Age verification Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow ichiya_0825DONEシャアシャリシャリ R-18習作です。シャリア同士の性行為が含まれますのでご注意ください。18歳以上ですか?(y/n) 6545 ichiya_0825DONEあした世界が終わってもいいよ 9/俳優五×戦場カメラマン夏のパロ五夏ですあした世界が終わってもいいよ 9 無情にも、朝は来る。ベッドから起き上がってひとりでリビングに立つと、どうしようもなく寂しさが込み上げてくる。ここに、夏油はもういない。だからといって撮影が終わるわけもなく、五条はこのままアパートにいるわけにもいかないので、上機嫌なふりをして、ひとりで観光することにした。五条ひとりになったから撮れ高がなくなったと言われるなど、冗談じゃない。仕事はきっちりと完遂しなくてはいけない。でも、とても料理もする気になれないから、朝食は外食にした。こじんまりとしたカフェを見つけて、甘いパンとコーヒーを貰う。 「やっぱり、ひとりだとつまらないですね」 カメラにそんなことを話しながら、朝食を摂った。美味しいのは間違いないのだが、なんだか口の中がぼそぼそする。たぶん、ひとりで食べているからだ。こんなことを思うようになるなんて、不思議な話だった。 2206 ichiya_0825DONEあした世界が終わってもいいよ 8/俳優五×戦場カメラマン夏のパロ五夏ですあした世界が終わってもいいよ 8 五日目の朝が明けた。つまり、撮影の日程はあと丸二日というところだ。最終日は日本に戻るだけで終わってしまうだろう。そう思っていたのに、朝、夏油に声をかけたら、夏油は今日の夜には帰国するという。そんなの聞いていない。 「え、なんで?」 「最後までいられなくてすまないね。個展の関係でそろそろ戻らなきゃいけないんだ」 思わず衝撃のままに聞き返せれば、それでもギリギリまでキューバにいられるように、帰国を夜にしたのだと言う。夏油はすまなそうに言うが、まぁ仕事だと言うなら仕方がない。五条だって、コレクションや撮影でも入っていればそうしただろう。だから、夏油を責めることは出来ない。でも、さすがに淋しかった。 「夜、送って行っていい?」 4326 ichiya_0825DONEあした世界が終わってもいいよ 7/俳優五×戦場カメラマン夏のパロ五夏ですあした世界が終わってもいいよ 7 朝の目覚めは、すっきりとしていた。自分の考えに芯が通ったからかもしれない。ぱっと身体を起こして、顔を洗う。まだ夏油は眠っているようで、向こうの寝室は静かなものだった。 「朝ご飯でも作ろうかな」 作ると言っても、目玉焼きを焼いて、パンを用意するくらいのものだが、夕食はしっかりしたものになりそうだし、また買い出しついでに買い食いするだろうから軽いものでいいだろう。冷蔵庫を覗くと、昨日市場でフルーツもいくつか買ってきてあったので、それも添えることにする。 すこし火の通った卵にはらりと譲って貰った塩と胡椒をかけて、半熟になるまで焼いたら完成だ。パンをそのまま同じフライパンで焼いて、バターも塗ったあたりで、もそもそと夏油が起きだしてきた。ついでにコーヒーも淹れて、朝食を摂ることにする。 5345 ichiya_0825DONEあした世界が終わってもいいよ 6/俳優五×戦場カメラマン夏のパロ五夏ですあした世界が終わってもいいよ 滞在三日目は、ちょっとは観光らしいことでもしようということになり、ビーチに行ってみようか、という話になった。タクシーに乗ってしまえばビーチまでは四十分程度で着くが、あえて公共のバス路線を使って行ってみようということになる。バスに乗れば地元の雰囲気もわかるし、何よりなんだか楽しそうだ。昨日買ってきたフルーツを平らげて、ついでにパンも囓る。フルーツは日本で食べるものとは違って、ジューシーで、物珍しい味がした。 さて、キューバでビーチと言えば、なんといってもサンタマリアビーチだ。キューバ革命前はもっぱら金持ちの別荘地だったということだが、今は市民に開放されている。季節も夏だし、きっと混雑しているだろう。人混みは決して好きではないが、夏油と行くなら話は別だ。帰り道にはまた市場に寄り、いろいろと仕入れてこようという話になる。 7365 ichiya_0825DONEあした世界が終わってもいいよ/俳優五×戦場カメラマン夏のパロ五夏です 5月の新刊の連載 5ですあした世界が終わってもいいよ 5 日本ではこんなことはないだろう。有り難い話だ。塩と胡椒を持ってもう一度市場に戻る。調味料が手に入ったなら、明日の晩ご飯も買っておこうということになった。五条は普段自炊なんてしないが、出来ないわけではない。元から器用な男なので、やり方さえわかれば大抵のことは熟せた。夏油の料理の腕前はわからないが、まぁ塩胡椒を振って肉を焼くことくらいはふたりで出来るだろう。 市場は、夕方が近付いたこともあり、さっきよりも閑散としていた。肉を売っている男に声をかけ、一塊の豚肉を買う。拙いスペイン語と身振り手振りでどうにか必要量の肉を購入することが出来、ふたりは一旦、肉を冷蔵庫にしまうために家に戻ることにした。 冷蔵庫は、日本のものより随分と旧式だ。それでも肉を冷やしておくにはじゅうぶんで、買ってきたものを簡単に整理すると、ふたりは夕食を摂るためにまた出かけることにした。 3496