末っ子と窮鼠あんまり接点無かった何処かマイキー君に似ていた彼女の葬儀を終えタクシー待ち
柚葉と話す雰囲気でも無いし何となく空を見上げる
今夜は何だか東京の夜空にしては星がキラキラしているなー何て思ったら街灯の下に輝く銀髪が見えた
タカちゃんだ
一緒に乗る?って声掛けよと思ったけど見慣れぬ学ラン姿のせいか暗い夜道に溶けそうに思えてちょうど来たタクシーに柚葉だけ突っ込んでやっぱりタカちゃんと歩いて帰ろうと追いかけた
「タカちゃん!」
「八戒…柚葉は?」
「先に帰った」
「そっか」
夜に1人で帰らすなとか色々言ってくるかと思ったのにそこからまさかの無言で2人並んで歩く
オレを見る事なくちょっと遠くの地面を見ながらポケットに手を突っ込んで歩くタカちゃんの顔をこっそり覗く
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