なぎれおが授乳手コキする話「おーい凪、チャイム鳴ったぞ」
「えー……めんどくさーい……」
程よい気温。程よい天気。いわゆるお昼寝日和と言えそうな気候の中、屋上にまでしっかり聞こえるチャイムを無視して凪は玲王の膝の上で午睡を貪ろうとしていた。
うら若き男子高校生が、同じ男子高校生の膝枕をしている状況。しかも午後の授業をサボりながらだ。屋上というロケーションは授業が始まってしまえば誰も来ることなく、凪の午睡を邪魔することはない。
「別に半日サボったくらいじゃどうもしねえけどさ……つか、男の膝枕で寝れんの?」
いくらサッカーのために鍛えており、筋肉があるとは言えどう考えても膝は硬いだろう。玲王自身それをわかっていて、こんな状態で寝られるのか心配らしい。つまり、玲王も凪を止めないということではある。
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