青空概念、特別の話アオアオ青空概念話(仮題
普通がいい。
シンプルなのがいい。
人もポケモンも、一生すらありふれたものがいい。
思春期ながらに、そう考えていた自分の学生の頃と言えば、なりたい『特別』もなく。よくある学生ならでは、なんてイベントは起こることすらないまま、あっけなく終わってしまった。
そう話すと聞いた者は皆、口をそろえてこう言うのだ。
もったいない、と。
続けて、いかに貴重な期間であるか、楽しい時期であったかを、こちらのことなどお構いなしに、滔々と語るのであった。耳にタタッコができるどころか、オトスパスに進化してしまっているのではないかと考えてしまう程度には、聞き慣れてしまった流れである。
とはいえ、いくら説得されたところで、そのもったいないとやらの実感が湧かない。それらを口惜しいと思ったこともなかったのだから、当然といえば当然とも言える。
たいした話ではない。
ただ、己が身には起こらなかっただけのことだ。鮮烈で、華々しいものが無かっただけ。
同期とそれなりの関係を作っては、人並みに悩んで。野外活動グループに属しては、それなりに頑張って、人並みに結果が出せなくて。そして、目を見張るようなイベントがあるわけもなく、まあまあの一日を終える。
なんの面白みもない少年。
ありふれた、どこにでもいる、秀でたものもない、ただの子どもだった。
大人になった今もでも、感じる。
自分は、平凡である。
取るに足らぬ、『普通』の人間である。
他からどう思われようと、揺るがない自己分析と評価。これからもずっと、変わることのないだろう、在り方である。
それなのに、どうしてだろうか。
いつか見た蒼が妙に灼きついて、自分を離さないでいる。
ーーーーーー
自分は、『凡人』である。
目を惹くような才を持たない、かと言って、強い出世欲や名誉欲もない。
ただ毎日、与えられるタスクを済ませ、食事を一日の楽しみにしている、ささやかな喜びだけを生きがいにしているような、味気のない、つまらないいきものだ。
そんな自分のことを、人々は『非凡』だという。
同僚のように、様々なものに大きく心を動かし、涙することはない。相手を楽しませる会話もできなければ、特筆した輝きもないのにだ。
誤解しないで欲しいが、これでも非才を嘆いているわけではない。
努力をしてまで、成し遂げてみたい野望を持ち合わせていないだけであり、決して、未来を絶望し、今を諦めているのでもないのだ。
現状に満足している。
不足はない。
仕事で上司に小言を言われようとも、その日の食事に一品サービスしてもらうことがあったなら、それで曇った気分は少し晴れる。営業がうまくいかない時は、お気に入りの公園で空をぼんやりと眺めているだけで、今度はもう少し頑張ってみようと思えた。
そして、淡々とタスクを終わらせて、一日を粛々と終えていくだけの、面白みのない生活。
それで、良いと思う。
上司はひどく不満げであったが、自分のようなものは、あの彼女のように、イレギュラーや強い刺激に満ちていなくて良いのだ。特別なイベントが無くとも、穏やかで、寝床に入る頃合いには、一日を頑張れたと、手持ち達と共に、疲れを労いながら、眠りにつく。そんな、ありふれた『普通』こそが、自分にとっては、心地よい。
安心できる。
『特別』でなくとも、かまわない。
今日もまた、一日を終えるために、明かりを消して、ベッドへと腰をかける。いつも通り横になろうとして、そこでふと、カーテンの向こう側が気になってしまった。物音はしていない。なにかおかしなことはあったかと目線で、傍らにいるポケモン達に確かめるが、そもそも自分が知覚した違和感を、自分よりもはるかに鋭い五感を持つ身であるのに、感じていないようだった。
気のせいだったか?
警戒をしつつ、近寄ってカーテンの裏を覗いてみても、不自然なところは無い。人はおろか、野生のポケモンの気配もしない。危険な状態ではないらしいことは、確認できた。けれどその時、視界に映った光景を前に、思わず立ちつくしてしまった。
だって暗く広がる世界で、いくつもの星達の光が、きらきらと輝いていたものだから。
中でもひときわ強く、眩しい星を見つけてしまったものだから。
らしくもなく、あの人のことを考えてしまって。
きれいだ、なんて思ってしまった。
ーーーーーー
「ふう……」
今日の仕事は主に、リーグ本部でのデスクワークだけだった。一見、簡単な仕事に思えるが、細かい内容のチェックから、訂正、必要ならば提出者にその内容をフィードバックして再提出してもらわなければならないので、その連絡も必要になってくる。簡単なようでやることが多い仕事だ。
暗澹たる気持ちをどうにか奮起させて、タスクを進めてきたのだが、どうにも量が多すぎる。そろそろ息抜きをしないと、退勤時間まで体が保たない。
そう判断すると、すぐさま席を立って、仕事スペースから出る。そして休憩室に向かうと、自販機で適当に冷たい飲み物を買って、手にとるなり、すぐさまフタを開けてひと息に飲み干した。
「ふぅ……」
ため息をつくと、少し力が抜けて体が軽くなる。ついでに肩周りや首を揉んで、長時間の緊張でこわばった体を労ってやる。ひととおりほぐしてやると、もう一度ため息をついて、外に目線をやる。どうやら今日は天気が良いようだ。ふらふらと窓に近づいて、もっと外の景色を見ようと覗き込めば、そこには雲一つない、鮮やかな青が、どこまでも大きく広がっていた。窓を開ければ、強い陽射しに熱された外気と、パルデア地方を駆ける強い風が入ってくる。そのまま、ぼんやりと景色を眺めていると、仕事の疲れからか、とりとめのないことを考えてしまう。
こんなに天気の良い日なら、キャンプでもすればきっと、ポケモン達が喜ぶだろう。自分の手持ちには飛行を得意とするポケモンが多い。彼らも羽根を広げて、日向ぼっこをしたがるかもしれない。地中を好むノココッチも、今日ばかりは喜んで日の下に出てくるかもしれない。
そんなことを浮かべては、特にオチもなく、次のことに気をやっていっていると、
『アオキさん!』
と、はずんだ声が、聞こえた気がした。
ふ、と口元が緩む。
あの人なら、もっと喜ぶに違いない。
片側にだけ、三つ編みが揺れるあの人。気付けば、どこへでも飛んで行ってしまえそうな、そんな眩しい彼女のこと。
不思議と、あの人とのバトルは、とても楽しかったと、今でも感じる。
上司がなぜ、自分の専門ではない飛行タイプを勧めてきたのかを、はじめこそ、意図が理解できなかった。けれど、あの人と出会い、バトルをしてようやく、腑に落ちた。
平凡な自分にも、在ったのだ。
思わず目指したくなるような、手をのばしたくなるような、飛んでみたくなる『特別』が。
果ての見えないほど広がる、深い青に目を細める。
今頃、どこにいるのだろうか。
空の色によく似た、名前を持つあの人は。
相変わらず、勝手にエリアゼロへ行ったり、パルデア中を巡っているのだろうか。それともイッシュの学校にいる友人達とバトルをしているのだろうか。
益体のないことを思考していると、くう、と腹の虫が鳴いた。
途端、楽しそうに、美味しそうに食べる、あの顔が見たくなってしまった。誘ったら、彼女は同行してくれるだろうか。きっとその後はバトルをすることになるだろうが、それも悪くない、とまで考えて気付く。
そうか。
自分は思っていたよりもずっと、彼女のことを気に入っていたらしい。
特定の誰かに会いたくなるなどと。
仕事など関係なく、食事はおろかバトルをしたくなってしまうなどと、以前の自分ならば考えられないことだった。
ただ、この自身の変化には問題がある。
直視しようとすれば、相手は自分よりはるかに年の離れた、小さい少女である。社会人であるこちらが、アレコレ積極的に誘うのはいかがなものか。かと言って、なんでもないことのように振る舞うには、いささか思い入れが強すぎるところがある。
「……はぁ」
そもそもとして、コレを何と呼べばいいのかが、わからない。散々、聞いたことのある、学生の頃に知ることもなかった感情に似た、なにかをどう取り扱っていいものか、わからない。
なにせ、たった一人の存在にこうもとらわれてしまうなんて、初めてなのだから、いい年をした人間が戸惑うのは許してほしい。
どうにか良い対策はないかと、うっすら残る記憶をどうにか掘り返すも、そんなものはないことしかわからず、ダメだった。ついでに初めて会った時から、彼女に対して、らしくもないことを口走ってしまいがちであると気付いてしまい、ため息が深くなる。
どうしていまさら、こんなことになっているのか。
浅ましくも『普通』以上を、高い空の青さを、一瞬でも求めてしまったせいだろうか。
ーーいや。
追加でブラックコーヒーを買いなおし、一気に飲みほすと、強い苦味に眉をひそめる。
きっと気のせいだ。
そういうことにして、胸の奥にしまいこもう。今度は念入りに。そして、彼女が知ることもないままにしておくのがいい。そうすれば、『普通』でいられるのだから。
飲み終わった空き缶をゴミ箱に放り込み、仕事へ戻ろうとした時だった。
変な音が聞こえた気がして、再び窓の外に目をやる。遠くはるか上空の方で、何かの影がバタバタと忙しなく動いているのが見えた。
あれは、ポケモン?
ただ飛んでいるにしては、様子がおかしい。姿を確認しようと目を凝らしている間に、どんどん影が大きくなっていく。同時に聞き覚えのある声が近づいてきた。
まさか。
そんなことは。
だけど、もし、『普通』じゃない、あの人ならば。
とっさに窓を大きく開けはなすと、身を乗り出して、それを認めて、目を見張った。
「た、助けてええええええええ!」
「キュアアアアアアア!」
ついさっきまで考えていた彼女本人が、ライドポケモンと一緒にパニックになりながら、空から降ってきた。
どちらも冷静さを失っていて、状況を適切に判断できる様子ではないようだ。このまま、あんな高さから落下してしまえば、大怪我ではすまない。
ならば。
なんとかするしかないだろう。
狭い室内から、彼女達へ向かって、まっすぐモンスターボールを放つ。
「ムクホーク! 彼女を!」
一鳴きすると、バサリと大きな翼をはばたかせ、ムクホークは、素早く飛んでいく。その姿を確認した後、すぐさま次の行動に移す。
「アオイさん! ムクホークに捕まってください!」
「へっ…? アオキ、さん?」
「早く! ポケモンを戻して!」
戸惑いながらも、強い声かけにしたがって、涙目の彼女は慌ててライドポケモンをボールに戻して、なんとか飛んできたムクホークの背中にしがみつくことかできた。すっかり混乱したアオイさんを落とさないように、ムクホークは慎重に旋回しつつ、こちらへと高度を下げていく。
ようやくこちらの建物の傍まで飛来した頃、気の抜けた声があがった。
「た、助かりましたー! アオキさんありがとうございます!」
「大したことでは…、それよりも、ケガはありませんか?」
「はい! この子のおかげで、大丈夫ですよ!」
ねー!と恩人であるムクホークを撫でながら、彼女は微笑みかける。ムクホークもいたく嬉しそうで、一際高く鳴くと、もっと撫でろと言わんばかりに、アオイさんの手に頭をぐいぐいと押しつけていた。さらなる報酬を求められた彼女は、欲張りだね、と楽しそうに笑って、ムクホークを撫でるものだから、その仲睦まじい様が微笑ましく思えて、口の端がゆるむ。
すっかり緊張の糸が緩んでしまっていたことに気付いて、一つ咳払いをして、気を取り直す。
まだ彼女は空中にいて、野生のポケモンに襲われる可能性があるのだ。
彼女を安全な建物内へ入らせるために、手を伸ばす。
「こちらに」
「えっ……?!」
素早くムクホーク撫でていた手を、引っ込められた。
…。
……。
…?
どうしたのだろうか。
もう一度、手を伸ばしてみたが、手をガードされた。挙句、そのままアオイさんは両手を上げて、降参のようなポーズになってしまった。
なんだ?
触れられたく無い事情でもあるのだろうか。
もしや若い女性は自分のような、人間には触られたくないというアレだろうか。だとしても、現在は必要だからしているだけなのだが。
「アオイさん? そこにいると野生のポケモンに襲われるかもしれないので、危ないと思うのですが」
「え、あ、そ、そうですよね! 危ないですよね! 今すぐ降ります!」
「いえ、そんなに慌てなくても…」
いいですからと言い終わる前に、焦って降りようとしたアオイさんが、ムクホークから手を滑らせた。
「アオイ!」
危ないと思った時には、既に落ち始めていた細い腕を掴んでいた。そしてすぐさま、自分の方へと無我夢中で引き寄せる。
瞬間、アオイさんの大きくて、輝く目と目が合う。
いつかの夏の空に似た輝き。どこにでも行けてしまいそうな、気持ちのいい澄んだ色。
「……ッッッ!」
引き寄せた勢いのまま、自分の上に、アオイさんの全身が降ってくる。そのまま自分は背中を床に強打することになったが、うっかり痛みで落としてしまわぬように、強く抱きしめる。
「……!」
「わ、わわわ、だ、大丈夫ですか?! 大丈夫じゃないですよね?! すみませんすぐ降ります!」
「いえ…、とりあえず、落ち着いて…ください」
痛みに堪えて、なんとか慌てるアオイさんをなだめつつ、ゆっくりと床に降ろすことには成功した。しかし、まだ強く動揺しているようで、落ち着かせるのに、さらに時間を要することになってしまった。
椅子に座り、冷たい飲み物を口にしたアオイさんは、気分が落ち着くと、いつものようにくるくると表情を変えつつ、なぜあんなことになっていたのかを、元気いっぱいに説明してくれた。相変わらず、どうしてそうなるのか、わけがわからないことしか、理解出来なかったが、なぜだか楽しくて。普通でいたい自分の気持ちを、浮つかせてしまうものだったから、
「は、はは」
年甲斐もなく、笑ってしまった。
本当に可笑しい。
普通に固執し、変わらないことに重きを置いていた自分の心が、アオイさんといると、羽のように軽くなる。
浮ついて、彼女のように自由な『特別』に、焦がれてしまう。
すると彼女は、失態を笑われたと思ったのか、「ほんとー、に! すごい大変だったんですから!」と怒って、再びその大変さを全力で訴えてきたのだった。
おっと、まずい。とんでもない誤解を招いてしまったようだ。どうしたものか。こうした事態の対処は、チリさんやポピーさんが上手だが、あいにくと今は近くにおらず、頼れそうにない。
対応に悩んでいると、自分にとって今は、その勘違いを正すことよりも、大切なことがあることに気付く。
「アオイさん。お怒りのところを、すみません。ケガの確認のため、少し体の方を、失礼します」
「え? えっ?」
まずアオイさんの両手を見る。細かいキズはあるものの、大きな出血や手首の捻挫はない。顔、膝など、肌の出ている場所にケガはないか、確認をしていく。どうやら無傷だったようだ。
無意識に、安心して肩の力が抜ける。
「あの…?」
「あなたにケガがなくて、良かったです」
…さて。
立ち上がってスーツを整える。
アオイさんの無傷と無事は、しっかりと確認出来た。念のため、彼女をリーグ玄関先まで送った方がいいだろうが、自分にはまだ仕事が残っている。そこまでするのは、時間的にも難しいか。ならば、エレベーターのところまで案内をして、それから警備の方に後を任せるのがベストだろう。
アオイさんにその旨を伝えようと振り返ると、彼女はうつむいて座ったままだった。
「アオイさん?」
さきほど見た時に顔色は悪くなかったはずだが、具合が悪くなってきたのだろうか。
今度は見落としをしないように、念のため、彼女に聞こえやすいであろう位置で、呼びかけてみる。
するとよびかけに反応して、上げられた彼女の顔は真っ赤になっていた。
もしかして、彼女に触れたのがセクハラになるというやつだろうかと、最悪の発想に考えが及んで、急に目の前がまっくらになりそうになる。
「なにか気を悪くしてしまったら、謝りますから、理由を聞いても…?」
折れそうな心をなんとか持ちこたえさせて、最悪の結末を回避しようと彼女に問いを投げかける。対して、怒ったように眉をひそめながら、
「ズルい」
と真剣に、アオイさんは言うのだった。
「ア、アオキさんは、ズルいです!」
なかば八つ当たりのようにそう言うと、突然、飛びかかってきた。そんなに怒らせてしまったのかと思い、攻撃されることを覚悟したが、実際は彼女に抱きしめられることになった。
「アオイ、さん?」
「自分のことを平凡だと言うくせに、強いし、すごいし、大人だし、ご飯いっぱい食べるし、大きいし。さっきだって、私、アオキさんに助けてもらえて、嬉しかったのに。名前を呼んでもらえて、少し期待してしまったのに、アオキさんにとっては、普通のことなんですか?」
予想外のことに動揺する。
だってそうだろう。
自分よりすごい人など、いくらでもいる。それこそ彼女に相応しい程の逸材も、居るはずだ。
なのに、わからない。
「私、アオキさんが好きです」
この何よりも眩しい輝きに選ばれるのが、自分である理由が、わからない。
「誰がなんと言おうと、私はアオキさんが大好きなんです。でも、あなたはきっと認めてくれない。自分が『特別』なんだって、受け入れてくれないだろうから、黙っていようと思っていました。思っていたんですよ。だけど」
ぎゅう、と抱きしめられる力が強まる。
「好きな人に名前を呼ばれて、無事で良かったと微笑まれちゃったら、もしかしてって、期待してしまうじゃないですか」
なのに、そんな気が無いように振る舞うのはズルい。その気にさせてしまっておいて、ズルい。
「すみません。あなたを困らせてしまって」
「本当です。もっと自覚してください。そしてアオキさんも困ってください」
厳しいことを言う。自分の体に押しつけられていた、アオイさんの顔がこちらを向く。頬を膨らませて、大層ご立腹の様子だった。
「それでおあいこです」
なんとも。
ちょうどあなたのことで頭を悩ませていたなんて、口が裂けても言えはしないが、こうなってくると話は変わってくる。胸の奥底にしまっておこうとしたものが、大きく膨れあがってくる。
「良いんですか、あなたのことで悩んでいても」
「もちろんです! いっぱい悩んでください!」
直接、この胸の内を伝えてはいけない身としては、精一杯の言葉に彼女はあっさりと応える。アオイさんに、自分の意図が伝わっているのかは、わからない。わかってなくたって、それはそれでいい。どちらにしろ、自分は彼女のことで頭を悩ますことになるのだから。
「それは、困りましたね」
本当に。
心の底から思う。
こんな自分でも、誰よりも『特別』であるはずのあなたに、期待されるような『特別』で良いんだと認めるしかなくなるじゃないか。
「もうあなたのことしか考えられなくなってしまう」
自分はアオキ。
普通を好む、『平凡』な人間である。
ただし。
同時に『特別』な人間でもある。